(2022年7月更新)
STEP9「武蔵野美術大学の推薦入試」
美大の推薦入試にチャレンジしたい受験生を応援するこの推薦入試BLOG、STEP9の今回の内容は、武蔵野美術大学の推薦入試についてです。
Contents
武蔵美の推薦入試は「総合型選抜」
2021年度の入試改革により、武蔵美の推薦入試は他大学と同様に「学校推薦型選抜」と「総合型選抜」のふた通りの選抜方法を採用していましたが、2023年度入試より、武蔵野美術大学の推薦入試は「総合型選抜」のみになりました。
「総合型選抜」!
総合型選抜には[前期][後期]があり、[前期]には第一次選考がある
武蔵野美術大学の総合型選抜には、[前期][後期]と二つの日程があるのが特徴です。これは多摩美や造形大、女子美には無い方式です。[前期]は9月に出願し11月に試験、[後期]は11月に出願、12月に試験があるスケジュールです。
また[前期]には、第一次選考(書類審査)を設けている点も大きな特徴です。まず第一次選考に合格しなければ第二次選考に進めないという仕組みで、最終的に入学が許可される”合格”までに、2回の試験があるということです。
第一次選考→合格発表→第一次選考を合格した人だけが第二次選考→合格発表。という試験スケジュールになります。
第一次選考がなく一回の試験で合否を判定されるのが[後期]になっています。
[前期] | [後期] |
---|---|
日本画学科 | 油絵学科グラフィックアーツ専攻 |
油絵学科油絵専攻 | 彫刻学科 |
油絵学科グラフィックアーツ専攻 | クリエイティブイノベーション学科 |
彫刻学科 | 映像学科 |
工芸工業デザイン学科 | |
空間演出デザイン学科 | |
建築学科 | |
基礎デザイン学科 | |
芸術文化学科 | |
デザイン情報学科 | |
クリエイティブイノベーション学科 | |
映像学科 |
[前期]
第一次選考
総合型選抜[前期]の第一次選考で必要な提出物は、「ポートフォリオ」「自己推薦調書」「プレゼンテーション企画書」「学修計画書」などです。専攻によって提出書類が違ってきますので、自分が出願する専攻の条件をしっかりと確認しておきましょう。この提出物によって第一次選考の合否判定が行われます。第一次選考に合格すると次は第二次選考です。
第二次選考
第二次選考では、「実技試験」「作品審査」「面接」「プレゼンテーション」「小論文」などです。第一次選考同様に専攻によって内容が違ってきますので、しっかりと募集要項を確認しましょう。ただし、全専攻で「面接」は必ず課されていますね。
武蔵美に限らずおそらくどの大学の推薦入試でも「面接」が課されていると思いますが、「面接」や「ポートフォリオ」のポイントは共通しています。
STEP7の「美大の推薦入試>面接」を参考にしてみて下さい。
STEP2の「ポートフォリオ制作1」をどうぞ。
出願時に提出する選考資料と第二次選考の内容
第一次選考に提出する選考資料 | 第二次選考 | |||||
日本画学科 | ポートフォリオ(作品資料ファイル) | 自己推薦調書 | 実技試験 | 当日持参作品 | 面接 | |
油絵学科油絵専攻 | ポートフォリオ(作品資料ファイル) | 自己推薦調書 | 当日持参作品 | 面接 | ||
油絵学科グラフィックアーツ専攻 | ポートフォリオ(作品資料ファイル) | 自己推薦調書 | 当日持参作品 | 面接 | ||
彫刻学科 | ポートフォリオ(作品資料ファイル) | 自己推薦調書 | 当日持参作品 | 面接 | ||
工芸工業デザイン学科 | ポートフォリオ(作品資料ファイル) | 自己推薦調書 | 当日持参作品 | 面接 | ||
工芸工業デザイン学科(ワークショップ方式) | 面接(オンライン) | 思考プロセステスト | ||||
空間演出デザイン学科 | (1)作品、(2)論文 | 自己推薦調書 | 当日持参作品 | ポートフォリオ | 面接 | |
建築学科 | 自己推薦調書 | 表現力テスト | グループ面接 | |||
基礎デザイン学科 | プレゼンテーション企画書 | 自己推薦調書 | プレゼンテーション | 面接 | ||
芸術文化学科 | 自己推薦調書 | 小論文 | 面接 | |||
デザイン情報学科 | ポートフォリオ、作品資料 | 自己推薦調書 | 表現力テスト | 面接 | ||
クリエイティブイノベーション学科(構想力重視方式) | 学修計画書 | 構想力テスト | 面接 | |||
クリエイティブイノベーション学科(探究力重視方式) | (1)学修計画書、(2)活動報告書 | 面接 | 当日持参物(任意) | |||
映像学科 | ポートフォリオ(作品・資料ファイル)データ | 自己推薦調書 | 面接 |
総合型選抜のさまざまな方式
また、武蔵美は様々な”方式”を学科専攻によって採用しているのが特徴で、これも多摩美との違いの一つです。美大の推薦入試は、受験する学科専攻への興味の深さや本気度を、ポートフォリオや作品資料、面接等によって確認する、というのが割と一般的だとハマ美は考えています。武蔵美の総合型選抜の「一般方式」も、必要書類や選考方法から基本的には相違がないかと思います。
それとはまた違った、その学科専攻で欲する特別な資質を持った受験生を見つけるために、さまざまな方式を採用しているようですね。
”ワークショップ方式”、”構想力重視方式”、”探求力重視方式”、”クリエイション資質重視方式”などなど・・・、一見すると何が何だか分かりづらいですが、自分の興味のある専攻が何方式を採用しているのか、何を準備する必要があるのか募集要項でしっかり確認しておきましょう。
[前期]
日本画学科 | 一般方式 |
油絵学科油絵専攻 | 一般方式 |
油絵学科グラフィックアーツ専攻 | 一般方式 |
彫刻学科 | 一般方式 |
工芸工業デザイン学科 | ・一般方式 ・ワークショップ方式 |
空間演出デザイン学科 | 一般方式 |
建築学科 | 一般方式 |
基礎デザイン学科 | 一般方式 |
芸術文化学科 | 一般方式 |
デザイン情報学科 | 一般方式 |
クリエイティブイノベーション学科 | ・構想力重視方式 ・探求力重視方式 |
映像学科 | クリエイション資質重視方式 |
[後期]
油絵学科グラフィックアーツ専攻 | 一般方式 |
彫刻学科 | 一般方式 |
クリエイティブイノベーション学科 | サイエンス思考重視方式 |
映像学科 | ・映像学科ディレクション資質重視方式 ・数学力重視方式 |
まとめ
推薦入試は毎年毎年さまざまな変更があり、武蔵野美術大学の今年度入試に関しても同様です。武蔵美の総合型選抜の受験を考えている方は、必ず大学のHPから最新の募集要項を参照しましょう。
見てみてください!
https://www.musabi.ac.jp/admission/undergraduate/recommend/