推薦入試って!?STEP2「ポートフォリオ制作1」
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STEP2「美大の推薦入試>ポートフォリオ制作1」

前項のSTEP1では、多摩美術大学、武蔵野美術大学、東京造形大学、女子美術大学が行っている推薦入試の方式、また2021年度入試から変更される推薦入試の名称についてお話ししました。

STEP2からは、もう少し深く内容について説明したいと思います。今回は「ポートフォリオ」についてです。
この「ポートフォリオ」を提出物と規定している大学・専攻は数多くあるものの、そもそもポートフォリオってなんだろう!?という方も多いはず。今回はこの推薦入試で課せられることの多い提出書類の一つである「ポートフォリオ」とは、一体どんな内容のもので、どんな意味があるのかを探っていきたいと思います。

ポートフォリオとは?

例として多摩美の推薦入試募集要項を開いてみると、”出願時における提出物(出願書類に同封すること)”と記載された内容があります。さらによく読んでいくと、出願書類の中に「ポートフォリオ」含めなさいと記載されている専攻があります。
絵画学科と演劇舞踏デザイン学科です。彫刻学科や工芸学科は「作品資料」または「資料」と記載されています。情報デザイン学科メディア芸術コースは「オンラインポートフォリオ」という名称で書かれてます。(記載内容は年によって変化しますので、必ず最新の募集要項を確認してください。)

これまでの活動をまとめたもの

「ポートフォリオ」「作品資料」「資料」というように表記が違うものや、条件が色々細かく指示されていますが、ここで必要なものは「これまでの自分の活動をまとめたもの」と考えて良いでしょう。

なるほどなるほど、今まで描いた作品やつくったものをまとめれば良いのか!

「じゃあ予備校で描いたデッサンをまとめても良いですか?」
「うん。いいと思うよ。ただし補足的な資料としてなら。」

 

推薦入試の対策をしていると、受験生から多くされる質問で、その時の実際のやりとりです。

 

「補足的に・・・というと?」
一般入試と推薦入試の違いをもうちょっとしっかり考えてみよう。一般入試は、実技力と学科力の総合であなたを判断する試験制度。大学の先生方はあなたに一度も直接会うことなく、実技力と学科力が一定の基準を満たしていれば入学を許可してくれる。一方で推薦入試は、根本的に評価基準が違う。”あなた”に直接会って、”あなた”を判断したいのです。これまでの予備校での実技キャリアをまとめるというのもいいけれど、それでは一般入試と変わらなくないかな?」

 

「はい・・・たしかに・・・!?」
「大学の先生の立場で考えてみたらどうかな。せっかく直接会って、今までどんなことに興味を持って過ごしていた子なのか、どんなバイタリティがあるのか、どれ程うちの大学に入りたいのかを見たいのに、一般入試で見るような作品を見せられても・・・って思うんじゃないかな?予備校で描いているものはその試験に向けてのトレーニングでしょ?もちろん、しっかりと絵が描けることはアピールになりますけどね。」

 

「じゃあ、何をすればいいんでしょう・・・・・・・・・?」
「まずは自分の自己アピールのために何が用意できるかを考えてみよう」
決して予備校や高校で描いた作品を載せてはいけないということではありません。
実際にハマ美のポートフォリオ制作対策でも載せてもらっていますし、東京造形大学ではデッサンや色彩構成などの作品を”基礎的能力を示す資料”として条件づけていたりします。

自己アピールのツール

ただし上記のQ&Aのように、一般入試と推薦入試は根本的に評価基準が違うという点を踏まえ、デッサンや色彩構成作品だけではなく、”自分の興味”や、またその”興味の深さ”を伝えるためには、どのようにアピールしようか?と考えてみるといいと思います。ポートフォリオはただ作品を載せるだけのファイルではなく、あなた自身をアピールする為のツールの一つなのです。

さて次回は、実際にポートフォリオをどんなプロセスでまとめていったのか制作過程を具体的に示しながら、お伝えできればと思います。

一般入試 推薦入試
2021年度入試より、一般入試は”一般選抜”、推薦入試は”総合型選抜”と”学校推薦型選抜”に名称変更されました。(2020.7.18)