推薦入試って!?STEP1「美大の推薦入試の種類」

美術大学の試験制度は近年目まぐるしく変化しています。推薦入試においても同様で、1年ごとに内容が変わったりしますので、大学のHPは常にチェックして最新情報を得ておく必要があります。
2019年現在、ほとんどの美術大学・専攻で推薦入試が行われています。(推薦入試を導入していない大学は、東京芸術大学と、武蔵野美術大学の視覚伝達デザイン学科です。)
そんななか、一口に推薦入試といっても様々な形式がありますので、まずはおおきく4つに分けてお話ししたいと思います。

・公募制推薦
・自己推薦
・ AO入試
・指定校推薦

などが代表的でしょうか。
公募制推薦は、高等学校課程の学校長の推薦が必要で、
逆に自己推薦は、高等学校課程の学校長の推薦が不要です。
公募制推薦、自己推薦の大きな違いの一つです。
AO入試は、学校長の推薦が不要ですので、その点に関して言えば自己推薦と同じと言えます。実施する試験の内容が自己推薦とは違ってくるので、その相違点はまたあらためてお話しします。
指定校推薦は、

「本学が指定校として選定した高等学校校長が、本学の入学者受入れの方針(アドミッション・ポリシー)に相応しい人材を推薦する制度です。」

例として、東京造形大学のアドミッション・ポリシーをあげますが、所属する高校と大学との信頼関係で成り立っている推薦入試ですので、上記の3つの推薦入試とはやや異なります。

ここまでは、美術大学の推薦入試に限った仕組みではないのでご存知の方も多いかと思いますが、大学によってこの4つの方式の名称を、それぞれ独自の言い方で読んでいるのがやや複雑です。

多摩美術大学では、その名の通り自己推薦を”自己推薦方式”、公募制推薦を”公募制推薦方式”と呼んでいます。
武蔵野美術大学がやや分かりにくく、全体では公募制推薦入試と呼んでいますが、専攻によって総合型選抜(自己推薦)か、学校推薦型選抜(学校長推薦)を採用しています。また、総合型選抜(自己推薦)の中に、前期と後期があり、さらに一般方式、英語力重視方式、表現力重視方式などなど、かなり複雑なシステムになっていますですので、興味のある専攻がどの推薦方式を採用しているかしっかり確認しておきましょう。

多摩美術大学と武蔵野美術大学では、上記以外のAO、指定校推薦入試は実施されていません。東京造形大学では、AO入試(AO自己アピール入試という名称です。)と指定校推薦入試を行なっています。女子美術大学では、公募制推薦、AO入試、指定校推薦を採用しています。

まとめると、

公募制推薦
多摩美術大学 →公募制推薦方式(2012年度入試より”学校推薦型選抜”に変更されます。)
武蔵野美術大学 →学校推薦型選抜(学校長推薦)
女子美術大学 →公募制推薦入試
自己推薦
多摩美術大学 →自己推薦方式(2012年度入試より”総合型選抜”に変更されます。)
武蔵野美術大学 →総合型選抜(自己推薦)
AO入試
東京造形大学 →AO(自己アピール)入試
女子美術大学 →AO入試
指定校推薦
東京造形大学 →指定校推薦
女子美術大学 →指定校推薦

図のように、大学によって採用している推薦入試の方式が違います。また公募制、自己推薦、AO入試では、同じく大学によってその名称が異なることがわかります。
まずは、興味を持っている大学の専攻がどの推薦方式を採用しているか、しっかり調べておきましょう。

今回のSTEP1では、美術大学が採用している推薦入試の概要についてお話ししてきました。
次回のSTEP2「ポートフォリオ制作」では、もう少し踏み込んで、多くの大学・専攻で提出書類として規定されている「ポートフォリオ」について説明していきたいと思います。