STEP4「多摩美の推薦入試>ポートフォリオ制作3」

多摩美の推薦入試:ポートフォリオ制作の第三弾です。

ポートフォリ制作1、2は下記のリンクからどうぞ。

過去ページが埋まったら今度は現在ページです。
今現在あなたが興味を持っていることを記述していきます。

  • 広告に興味を持っていて、特にタイポグラフィが好きでその資料を集めている。
  • 舞台美術が好きで毎月1回ぐらいのペースで演劇を観に行っている。
  • 高校の課外授業で行った間伐作業がとても面白く、そこで出た木材の再利用方法などを調べている。
  • キラキラしたりツルツルしたりザラザラだったり、そんな物の質感になんか興味を覚えている。
  • とにかくにわとりばかり描いたり作ったりしている。
  • 演じるうちに、演出に興味が出てきた。
  • 中高の研究課題で、人間の知覚に関する研究を5年間している。
  • グラフィックデザインが好きで特に、手書きで描かれたテイストのものが好き。

過去、現在を記述したら最後に「未来」ページです。
未来というと、将来どんな職業についていたいのか?のような質問に感じますが(もちろんそれも正解です。)、2、3年後にはどんな領域の研究をしていたいか?どんなことをもっと深く知りたいのか?
そんな側面から未来を考えてもいいかもしれませんね。
過去ページや現在ページに比べると、この未来ページはそんなにポンポン出てこないのではないかと思いますし、人によっては、「う~~~~~~~~ん・・・・」と悩んでしまうかもしれません。でも、とても大事なことですので、投げ出さずじっくり考えましょう!

 

「過去」「現在」「未来」と一通り記述ができたら、それぞれのページに記載された内容の中に、3つの時間軸をまたぐような共通項を見つけ出し、線でつないでみます。
例えば・・・

sample1

「過去」:子供の頃の夢は研究者になることだった。

「現在」:中高の研究課題で、人間の知覚に関する研究を5年間している。

「未来」:最小限の形で情報を伝えるピクトグラムについてもっと知りたい。

sample2

「過去」:学校での課外授業が好き。

「現在」:高校の課外授業で行った間伐作業がとても面白く、そこで出た木材の再利用方法などを調べている。

「未来」:廃材を再利用した知育玩具を作ってみたい。

sample3

「過去」:子供の頃から日本舞踊やダンスなどをやっている。

「現在」:演じるうちに、演出に興味が出てきた。

「未来」:演者からの視点で舞台美術を考えてみたい。

sample4

「過去」:工作が好き。

「現在」:キラキラしたりツルツルしたりザラザラだったり、そんな物の質感になんか興味を覚えている。

「未来」:素材が持っている様々な魅力を生かした作品を作りたい。

sample5

「過去」:ノートや教科書のあちこちに落書きをしてきた。

「現在」:グラフィックデザインが好きで特に、手書きで描かれたテイストのものが好き。

「未来」:幾何図形にはない手描きの柔らかい印象の線を使ったポスターを作りたい。

(hamabiの生徒の具体例です。)
というように。
これまで何に興味を持って物事に目を向けて生活してきて、今現在どんなことに興味を持っていて、将来どんなビジョンを持っているのか、なんとなく「あなた」が見えてきてませんか?

STEP2でお話しした、推薦入試と一般入試の違いを思い出して下さい。

「一般入試と推薦入試の違いをもうちょっとしっかり考えてみよう。一般入試は、実技力と学科力の総合であなたを判断する試験制度。大学の先生方はあなたに一度も直接会うことなく、実技力と学科力が一定の基準を満たしていれば入学を許可してくれる。
一方で推薦入試は、根本的に評価基準が違う。”あなた”に直接会って、”あなた”を判断したいのです。これまでの予備校での実技キャリアをまとめるというのもいいけれど、それでは一般入試と変わらなくないかな?」

 

「過去」「現在」「未来」を記述しその中に現れてくる共通項を線でつないでみる・・・。
この「線」を見つけることがポートフォリオ制作の、ひいては推薦入試対策の第一段階です。
なぜならこの線が、あなたの自己アピールのポイントになるからです。

ただしここで難しいのは、かなり客観的な視点で自分自身を検証する必要があることです。
できれば学校の先生や予備校の先生と一緒に、段階を追って進めていくことが理想です。

もしこれまでにあなたが制作してきた作品がある場合は、すべて目の前に広げてチェックしていきましょう。
高校の授業で描いたデッサン。部活で描いた油絵。美術展で賞をとった立体作品。趣味で作ったgifアニメーション。予備校での色彩構成。中学の頃から撮り続けてきた写真などなど。
線でつなぐことで見えてきたあなたのアピールポイントに照らし合わせてそれらの作品を見ていきます。
当てはまるものはありますか?
当てはまるものがある場合は、ポートフォリオの材料に使います。
あなたがどのような視点を持っている人で、そんな眼差しを元に制作された作品:具体例としてとても有効です。

今までに制作してきたものがない人は、アピールポイントに沿って研究し、その成果をポートフォリオとして載せていくことになります。

「過去」「現在」「未来」を記述していくことが、ポートフォリオ制作の重要な重要な第一段階と言いましたが、自己アピールをする推薦入試において、とってもとっても重要な考察なんです。
のちのちみんなが苦労する「志望理由書」や「面接」にも大きく関わってきます。
ですから、できるだけ時間をかけてしっかり深めていくことをお勧めします。

「志望理由書」「面接」になぜこの考察が大きく関わってくるかは、また改めてお話しします。

次回は、
グラフィックデザイン学科で課せられる「クリエイティビティ テスト」についてです。