STEP13「桑沢デザイン研究所の推薦入試」
美大の推薦入試にチャレンジしたい受験生を応援するこの推薦入試BLOG、今回のSTEP13の内容は、桑沢デザイン研究所の推薦入試についてです。
なぜ美大受験予備校のハマ美が桑沢を取り上げるのかと言うと・・・
桑沢の一般入試の実技試験は、予備校でしっかり対策をしないと対応できない内容です。専門学校なのに選抜試験があるんですね。それを突破してきた人材が集まるわけですから他とは一線を画します。1954年から続く古い歴史ある学校にはそれなりの理由があるんですね。
実際、ハマ美からも桑沢デザイン研究所を受験する子はいますので、一般入試を含め、推薦対策も行っていると言うわけです。
Contents
"自己推薦(AO型)入試" と "自己推薦入試"
桑沢の推薦入試は、「自己推薦(AO型)入試」と「自己推薦入試」があります。違いは対象年齢です。
「自己推薦(AO型)入試」の対象は高等学校卒業見込者。つまり現役生:高校3年生が対象です。
一方「自己推薦入試」は、高等学校既卒者・大学生・社会人を対象にしています。
選考方法
資料+面接
「自己PRのための資料」をもとにした5分程度の自己PRの後、面接を行います。
桑沢デザイン研究所HPより
※「自己PRのための資料」
・制作した作品、またはその写真と制作意図(作品数は自由)、活動、特技などの資料。
・上記の資料はすべてA4ファイル1冊にまとめてください(ファイルの厚みは特に規定を設けません)。
・面接時に持参し、終了後に提出してください(後日返送します)。
どちらの試験方式でも、自己PRのための資料=ポートフォリオが必要です。
掲載する作品は、一般入試で出題される鉛筆デッサンや色彩構成を、造形力の基礎トレーニングの成果として選んであげるといいでしょう。また、デザインのどんなところに興味が持っているのか、それを具体的に示せるような作品が複数あると、自己PRとしてさらに効果的です。
自己PRってどうすればいいの!?って人は参考にこちら↓
出願書類
「自己推薦(AO型)入試」でも「自己推薦入試」でも自己PRのための資料=ポートフォリオが必要ですが、出願書類が異なりますので注意が必要です。
「自己推薦(AO型)入試」は、募集要項にある「志望理由書」に記入して出願時に提出します。
一方「自己推薦入試」は、「課題レポート」の提出が求められます。
自己推薦(AO型)入試の「志望理由書」は、志望理由と自己PRを書く欄があるので、それに沿って記入します。
志望理由には、
・デザインのどんなことに興味を持っているのか。
・将来どんなデザイナーになりたいのか。
・どんな力をつけたいのか。
・なぜ桑沢デザイン研究所じゃないといけないのか。
これらの内容が込められて良いでしょう。
自己推薦入試の「課題レポート」は、テーマが決められていて、800字程度でA4のレポート用紙(各自用意)にまとめます。
「あなたの印象に残るデザイン」について自由に記述してください。
桑沢デザイン研究所HPより
2024年度入試のテーマです。テーマは募集要項に記載されていますので、受験する人はしっかり確認しましょう。
まとめ
対象 | 高等学校卒業見込者 |
選考方法 | 「自己PRのための資料」をもとにした5分程度の自己PR + 面接 |
出願時に必要となる書類 | 自己推薦(AO型)入試 志望理由書 |
面接時に必要となる書類 | 「自己PRのための資料」:A4ファイル |
対象 | 高等学校既卒者・大学生・社会人 |
選考方法 | 「自己PRのための資料」をもとにした5分程度の自己PR + 面接 |
出願時に必要となる書類 | 課題レポート:(800字程度・A4レポート用紙) |
面接時に必要となる書類 | 「自己PRのための資料」:A4ファイル |
合格者の声
M.U.さん(私立 白鵬女子)
桑沢デザイン研究所総合デザイン学科
●自己推薦(AO型)入試
現役合格
「時の流れは早い」
私はメディア系の高校に通っていたため、作品の数には自信がありました。しかし、デッサンには全く触れてこなかったので、4月からハマ美に入学し基礎から取り組みました。
ポートフォリオ制作では色々な人に見てもらい、感想をもらったり、実際に印刷するなどして読みやすい構成にする事を意識して制作しました。
思っているより時間の流れは早いので、スケジュールをしっかり立て、自分で管理していく事をオススメします!
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S.A.さん(県立 湘南台)
桑沢デザイン研究所総合デザイン学科
●自己推薦入試
「とりあえずやってみる!」
志望校が決まるまでデッサンも色彩構成もした事がありませんでした。
部活がとにかく忙しく試験の準備をする時間がなかったので、現役での受験を見送りました。自己推薦入試を考えていたのですが、デザイン経験者が多い事を知り一般入試と迷っていたということもあって、遅いスタートとなりました。
時間の短いなか、完成したポートフォリオは予想以上に良いものを作る事ができ、とても満足しています。細部まで考え抜く事が大切だと思いました。
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I.R.さん(市立 高津)
桑沢デザイン研究所総合デザイン科
●自己推薦(AO型)入試
現役合格
「意志あるところに道は開ける」
私はかなりハードな運動部に所属していたので、引退までは基礎科の週1ショートでデッサンを描いていました。引退して受験科に移ってからは色彩構成や自主制作を主に取り組んでいたので、基礎科でのデッサン経験は役に立ちました。
夏休みはひたすらポートフォリオ制作に励みました。夏休みを有効活用すると良いと思います。
ポートフォリオの企画は自分の強みを表現できるものにできたので、プレゼンもやりやすかったです。
大変なこともたくさんですが「好き」という気持ちが原動力になります!
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K.G.さん(私立 多摩大学目黒)
桑沢デザイン研究所
総合デザイン科
●自己推薦入試
「自分のことを伝えるものを」
私は生まれつき弱視と羞明※を持っています。私はそれを自分の個性として自己PR資料のテーマにしました。
学校側はその人の人となりをよく見ています。ですので自己PR資料は自分の考えなどを伝えられるものがいいと思います。
制作中は何が正解か分からなくなると思いますが、失敗は無駄になりません。だから、失敗を恐れずいろいろ試してみて下さい。最後に、当日は少しの緊張と自信、そして、大量の冷静さを持って行ってください。
※羞明:普通の人が眩しいと感じない光でも眩しいと感じる、視覚障害のひとつ。
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