デザイン工芸コース「アトリエトーク2019」Vol.2

毎年、デザイン工芸私大コース、芸大コースのOBOGに集まっていただいて開催するトークイベント「アトリエトーク」。
Vol.1に続いてVol.2をお届けします。

今回は、多摩美術大学環境デザイン学科のK.M.さんと、同大学情報デザイン学科メディア芸術コースのN.H.さんに大学生活について伺います。

Vol.2のスタートは、多摩美術大学環境デザイン学科のK.M.さんです!

こんにちは~お疲れ様です。
環境デザイン学科3年生のK.M.と申します。
この中で、多摩美の環境デザイン学科とか、武蔵美の空デ、建築とか目指してらっしゃる方ってどれくらいいますか?
頑張ってくださ~い、絶対受かります!(笑)
環境の対策ってハマ美の地下で描いてるじゃないですか。なんか牢獄みたいな(笑)。先生たち来たら、やばい!ちゃんと描かなきゃ!みたいな感じでやってたんですけど(笑)。
で、当時今までの環境デザインの受験スタイルが大きく変わってしまって、背景を描くな!という条件が出たんです。でも合格しなきゃいけないんで、試験の間の休憩時間にハマ美の友達と集まって、みんなで先生どうしよ~(泣)って電話して、戸塚先生は、”とりあえず、しっかり描け!!”って言ってたので、私と友達の男の子は描いたんです。けど女の子一人だけ背景消してて、そいつはもう友達じゃないです(笑笑)。


受験期に自分のできなさにびっくりしすぎて、味覚がなくなっちゃったんですよ。焼きそばを食べたら、味しなくない?て。いっつも買ってる美味しい豚肉塩焼きそば食べたら、味しねーじゃん、なんだこれーって思ったやつを友達が食べたらしょっぺ!って言われて。私味覚無くなったんだ・・・みたいな。
でも、これは対策として自分にご褒美を作ったら、頑張れるかなって思って。頑張れたら味覚が治りました。円満大解決。できないし~もう~無理~って時に、山本先生の”鬱の時は鬱を楽しむのよ~~”っていう言葉に今でもすごい助けられてるんですよ。もっと下に落ち込まないための対策をハマ美で教えてもらいました。

なんで環デに行ったかというと、とりあえず建築系デザインを学びたくて、将来建築関係の仕事に携わりたいな~と思っていました。特にこれやりたい!とかどうしてもザハになりたいんだ~とか建築の巨匠になって~とかってわけじゃなくて、ざっくりとした夢で環デに行きたいな~って。また、家から近い、言っても1.5hかかるんですけど、周りの人たちよりは近い方だったんですよね。2時間とか、静岡から新幹線で来てる子とかいて、やっば!って思って(笑)。それと比べたら短いなって思ったんですけど、(多摩美の)駅の近くに住んでる子からしたら、ばか遠いじゃんってなって、引っ越したんですよ。やっぱ引っ越してよかったなって思って。なんでかっていうと、環境デザインって、作るものが細かすぎたりとか大きすぎたりとかして、家に持って帰りづらいものが多いんですね。で、そうなると学校での作業か在宅での作業になるんですけど、どんどん部屋が汚くなっていって、お母さんに怒られて、”何この白いの~!!”って。発泡スチロールとか、部屋中に散らばってるんですよ。作ってあった模型のちっちゃい石とか踏まれたりして、オオオイ!!ってなることもあって(笑)。そうなっちゃいけないし、家と学校の往復の3時間で何ができるかって考えた時に、やっぱり引っ越してよかったかなって思います。

環境デザイン学科っていうのは、主に建築デザイン、インテリアデザイン、ランドスケープデザインっていうのを自由に選択して学んでいく学科です。1年生の時は最初にダンボール課題っていうのをやるんですよ。1年生はまだ選択ができなくて、ちょっとイライラしながら1年間送ってたんですけど(笑)、次に竹課題、3つ目に光課題、4つ目にやっと建築課題っていうのをやるんですね。2つ目の竹課題の時に出す作品が明日のオープンキャンバスで展示されるんですよ。しかも公開講評っていうのをやってるんで、先輩たちがどういう風な気持ちで作ってどんなことを講評されるのかっていうのを聞いてみると、意外と環境デザイン学科のことを知れるんじゃないかなって思います。


1年生はまず基礎を学びますね。私もこの学科入るまでは何やってんだ~みたいな感じだったんですけど、意外と製図とかやるんですよ(笑笑)。
定規置いて引いて〜四角いっぱい書いて〜数字書いて~みたいなことやったりとか、このオブジェ作るけどこれは何キロまで耐えられる?みたいな、結構数学的なこともやるので、数学苦手な人は頑張るぞ~って思った方がいいと思います。オープンキャンパスとか芸祭とか活動的だったり、2年生からあるんですけど参考作品に選ばれると、オープンキャンパスで展示できるよ~っていうのがあります。
私が2年生の時に作った模型作品は、一応全て参考作品にしていただきました。住宅を作るって言う2年生の最初の課題で、四人家族で暮らす家か、デザイナーが暮らす家のどっちかを選んで制作します。私は4人家族の家を作りました。
そのほかにも飲食店を作るっていう課題で、私は日本酒を出すお店でバイトしているので、その延長線上で、日本酒を気軽に飲める外国人向けのバー的なものを作りました。
教室っていうテーマで課題を出された時は、和洋折衷の教室を作りました。この時はかなり大変で、私も3徹くらいして、そうなると、歩きながら寝られるようになるんですよ。本当に。帰り道にああ眠い、、、って思いながら、講評終わったもの持って眠い~~ってなってて、気づいたら家の前にいて、”うわ~~っ!!”ってなってムッチャ怖くなって、その後家で倒れるように寝ました(笑)。
最後に、課題やってくうちに、センスないからできないとか絵が下手だからできないとかあると思うんですけど、今のうちは上手い人のをたくさんマネしていいと思います。私もいっぱいマネしました。
で、”どれだけ吸収できるのかっていうのが鍵”っていうね。尊敬している先生の受け売りなんですけど。
これはハマ美で覚えたことなんですけど、最後まで諦めずにやりきることが近道になるんじゃないかなと思います。自分がやったことは全部、受験の時とか大学1年生2年生3年生になっても全部反映してくるので、今のうちにどれだけ頑張れるかが勝負じゃないかなと思っています。みなさんのご成功を心よりお祈りしています。頑張ってください。

続きまして、多摩美術大学情報デザイン学科メディア芸術コースのN.H.さんです!

こんにちは~
多摩美術大学情報デザイン学科メディア芸術コース2年生のN.H.です。
あんまりメディア芸術コースって何やってるかわからないと思うんですよ。
グラフィックデザインとかプロダクトデザインとかよりも分かりにくいと思うんで、メディア芸術コースの魅力が少しでも伝わればいいかなと思います。
情報デザイン学科の中に、情報デザインコースとメディア芸術コースの2つのコースがあって、何が違うのって言われるんですけど、本当にざっくりいうと、情報デザインコースはデザイン系で、メディア芸術コースはファイン系です。私たちも説明できなくて、教授にこう言われました(笑)。

1年生のうちはとにかくいろんなことをいっぱいやります。1学年が70人くらいなんですけど、2つにわかれて前期、後期で授業をやっていきます。メ芸はかなり課題が少ないです。これはいいポイントだと思います。

一番最初にやるのは映像基礎とインタラクションっていう授業です。映像基礎は、自分の自己紹介動画を作ります。アドビのプレミアプロっていうアプリを使うんですけど、あんまり使い方とか教えてもらわずに直感で、かなり自由に動画を作ります。そのほかに、写真の課題もやります。私がやったのは、ポートレイトが好きで、通ってた学校が中華街だったので、友達を中華街で撮って、それをプレゼンしました。また、これを大きなパネルに貼って展示するっていう課題もやります。この作品は教授のお気に召したようで、参考作品に選んでいただいて、去年のオープンキャンバスで大きなモニターでスライドショーやっていただきました。
そのほかにもコマ撮りの映像を作ったり、そういう授業をやるのが映像基礎です。
インタラクションっていう授業は、すごく難しいんですけど、リューツーさんっていうメディアアーティストの方の指導のもとにやるんです。ドローイングマシンを作るっていう課題で、ドローイングマシンっていうのは、例えば人の手が加わっていない無作為な線を描くマシンを作るっていう課題です。扇風機ってあるじゃないですか。扇風機って首を振るじゃないですか。その先にチョークをつけて目の前に紙を置くと線を描くじゃないですか。そういうのを作るっていう課題で、メディア芸術コースってかなりプロセスを大事にする学科なんですけど、まず最初にアイディアスケッチを出します。私は軽音楽部でベースをやっていたのでそれを使いたいなと思って、まずベースをここに置いて、でここにアンプを天井から吊るして、アンプの上にラップを敷いて、水に溶かした絵の具を置いて、めちゃめちゃ大きな音でベースを、扇風機の羽で鳴らして、その振動で、下に水を落として、その下のところに画用紙を置いて、そういう絵を描かせるっていうのをプレゼンしたら、まあ、分かりましたみたいなこと言われて(笑)。
ほんとはこれめちゃめちゃ音がうるさくて、撮影してたら隣の教授にめちゃうるさいって怒られたんですけど、でもなんかこれも教授のお気に召したようで、教授のインスタに載りました。
後期にやるのが映像音響と、クラフトっていう授業です。
映像音響は、グループワークをやります。後期は一つだけしか課題が出ないです。メ芸は長い時間をかけてじっくり課題を作っていくっていうのが多いです。私たちのグループは、未来の東京っていうテーマで5分ぐらいのショートムービーを作成しました。
これはクラフトっていう授業です。これは立体を作る授業でした。まずは立体の四角形を用意して、それを形容詞で表現するっていう課題をです。私は”熱い”っていう形容詞を選んだんですけど、私クラフト結構苦手で、、。3DCGだったり、レーザーカッターとか使ったんですけど、本当にやばかったんですよねこれは(笑)。
私が作った手のモデリングなんかはバグっちゃって(笑)。

これはやばいね!

やばいんですよ!(笑)。
すごいことになっちゃって。段々勉強していけばいいんだよってことです(笑)。
講評の時にしれっと置いておいたんですけど、スルーしてくれるかなって思ったんですけど、他の人のは何も言わなかったのに私の時だけ先生が、すごいね~~って言ってきて(笑)。ポテトチップスみたいになっちゃったんですよ(笑)。でもまあこういうこともあったんですけど、今はちょっとだけ克服しました。

2年生は3つの授業の中からそれぞれ選択できます。私は実写系だったり映像だったり写真だったりの実写のメディアに興味があったので、そういう授業を選択しました。この前までやってたのがフォトグラフィックプレゼンテーションっていう課題で、これは、モノクロの人物写真っていうのが決まってて、モノクロの人物写真を撮って自分たちで印刷して展示して、写真集を発行するっていう課題でした。メディア芸術コースの中に、撮影スタジオってところがあるんですよ。そこでライティングとかも自分たちで考えて撮影して、フォトショとかで加工して、いらないもの映ってたら消して、とかもやりました。設営の仕方やライティングとかもここで勉強できます。
今やってるのが、シナリオデザインってやつです。最初の課題がレムTVってやつです。レムTVっていうのは、自分が見た不思議な夢だったり忘れられないような夢を、1分くらいの映像にして自分たちでナレーションをしてそういう映像を作るっていうものです。MTVチャンネルを監修をされてた教授の課題で、そのMTVの企画にあったのがレムTVです。
私は、幽体離脱をして石鹸を飲んだっていう夢を見たので(笑)。幽体離脱をして石鹸を飲んだんですよ(笑)。実写でもアニメーションでもいいです。実写でやりたかったんですけど、幽体離脱をするわけにはいかなかったので、、頑張ってやったんですけど、、私絵は本当に描けなくて、教授とかに相談したら大丈夫だよ~とか言われてやったんですけどね、、、。
メディア芸術コースのいいところは、教授との距離が近いところだと思うんですよ。この教授とか特にめちゃめちゃフレンドリーで、私の椅子揺らして、課題終わってるか~~って聞いてきたりとか、孫と遊ぶような感じで聞いてくれたりとか、すごく相談がしやすいです。
今やってる課題が、映像表現を広義的に捉えて、何を表現したくてそのメディア媒体にしたのかっていうプレゼンをさせられます。私は写真の方がやりたかったんですけど、映像の作品だからどうしようかなって思って、色々考えてプレゼンしたら、教授に、じゃあ写真でいいんじゃないの?って言われて、映像作品なのに私だけ写真の課題をやらされてる状態です。かなり自由にやらせてもらってます。まずアイディアのプレゼンをして、次の週に決まった企画をプレゼンして、次の週には個別に相談して、また次の週にも個別に相談して、で、講評って感じです。結構長い時間をかけて作品を作っていきます。こんな感じです。

Vol.3に続く