いよいよ夏期講習も大詰め、第3クールが終了です。
猛暑続きの毎日、朝から晩まで絵を描いて、大分疲れてきたかな?

普段は学校があるから、1日に絵を描く時間は大体3時間程度。
これが夏期講習になると、丸1日で9時間!!
トライ&エラーを繰り返しながら経験値を積んでいかないと、
なかなか体系化できない、つまりデッサン力が養われないところが、
実技の難しいところです。
ですからこの夏の集中的な取り組みは、必ず大きなステップアップの下支えになるはず!

第3クール前半で、1枚約1時間でクロッキーを数枚行いましたね。
わずか3、4点で見違えるほどの成果は望めませんが、
描き出しの短時間で何を捉えなければいけないか、今後の自主トレーニングの指針になったのではないでしょうか。
そんな意味を含め、参考作品としてストックされているデッサンの描き出し(プロセス)をアップしておきます。
ぜひ参考にしてみてください。

まずはこちらの作品の描き出しを見て見ましょう。

(左)まず全体に当たりをつけていきます。この段階で構図や手の形をしっかりチェックしておきます。
(右)徐々に明暗を優先して調子を置いていきます。指先や関節など、基準となる形を早めに描いていますね。

(左)箱に触れている手の接点や落とす影など、モノとモノとの関係を見せてくれる部分も早めに手をつけていっていますね。
(右)強い調子が入りました。白い箱、手、赤いリボン。それぞれの固有色も早めに設定しましょう。

 

次はこちらの鉛筆デッサンの描き出しです。

 

(左)こちらのデッサンもまずは全体に手を入れていっていますね。
(右)画面左側の小指が切れてしまっていた構図を修正しました。全体に進めているからこそ早いうちに構図を確認できた訳です。とてもいい進め方ですね。

(左)明暗を基調に調子を入れ始めました。爪や関節のシワなどの細部にいきなり飛びつくことなく、触覚的に形を探りながら加筆しています。作者の力量を感じます。
(右)箱に強い調子が入りました。明るさと暗さの調子、箱と手の固有色の設定を、バランスをとりながら決めていきます。

 


最後はこちらのデッサン。2018年の多摩美術大学の入試ガイドに掲載されていた作品です。

 

(左)全体に進めます。これがスタンダードです。部分的に進めている人は早く改善しましょうね。
(右)指の関節の位置関係を頼りに形を捉えて行っていますね。このように進めると、早めに形の狂いを発見できますね。

(左)明暗を捉え始めました。上記の2作品と共通していますね。
(右)この作者はトーンがとても綺麗なデッサンを描く人で、すでにこの段階で積極的に固有色の違いを描き分けようとする姿勢が見て取れます。

 

さて第4クールには、この夏の総決算”実技模試”が控えています。
そのためにも、これまで気がついたことや講評でのアドバイスなど、
メモをし直すなどしてしっかり復習しておきましょう。
あと一息!がんばりましょう!