卓上鉛筆デッサン:参考作品

第6課題
以下に指示された①〜④のモチーフを卓上に配置しデッサンしなさい。

課題

以下に指示された①〜④のモチーフを卓上に配置しデッサンしなさい。

①野菜または果物
(例:りんご、カボチャ1/4、トマト、パイナップルなど)
②器
(皿、ボウル、カゴなど)
③布
(タオル、、ハンカチ、ランチョンマットなど)
④飲料
(ペットボトル、ビン、缶など)

※条件
■①の数は自由。それ以外のモチーフは各1ずつとすること。
■①は②の上にのせること。
■③を台上に敷き、その上にそれ以外のモチーフを載せること。モチーフの一部が布から、はみ出しても良い。

※制作時間目安…6時間

サイズ・・・B3
紙・・・M画用紙orTMKポスター紙orそれに似た紙
描画材・・・鉛筆
画面・・・全面
位置・・・自由

※この記事は、コロナ禍で行われたリモート授業のアーカイブです。

第5課題に続いて、指示されたモチーフを卓上に配置して描く卓上静物デッサンです。「明暗による立体感の表現」、「構図」、「モチーフの配置」などなど、繰り返し反芻して体得していく必要があります。自宅時間をフルに使って手を動かしてくださいね!

卓上デッサンのポイントは3つ!

1、構図
2、モチーフの配置=空間構成
3、光の設定

詳しくは、
「卓上静物デッサンの描き方のコツ」をチェック!
静物デッサンの描き方の見本

今回の優秀作品。明暗、構図、形の精度、描き込みなど、一通り基準をクリアしていますね。もっとも、減点法のように絵を採点することはありませんので、まずこの作品を見た瞬間、「良いね!」というのが第一印象です。
難しい形のお皿を選びましたね。手前の厚みはもう少し積極的に見せた方がいいですね。絵柄の形(パース)があってくるとさらに良くなります。

この作品も非常に良い作品です。細やかな観察とそれを見せる丁寧な手仕事が、作者の感覚の良さを表してくれていますね。鉛筆の諧調がとても美しく魅力的です。布の上に乗ったお皿のパースが惜しいですね。布の厚みで斜めになったりすると思いますが、できるだけ長軸が水平になるように心がけてください。あとは、缶の接点ですね。乗っている台(布)との空間関係を描く上で、接点と影は必須です。今回の作品に限らず気をつけるようにしましょう。
でも自己ベスト更新の良い1枚でした!