3学期実技模試(週3日クラス優秀作品)

こんにちは!基礎科です。
引き続き、基礎科の昨年度末の実技模試について。今回は週3クラスをご紹介します!
優秀作品がどのような評価・指摘をされたのか、実際の講評会での講師のコメントから抜粋しています。

早速1位作品から、いってみましょう!

1位作品

講師「週3のモチーフは、週4とはまた全然違う地獄だったね。笑 週4はガチャガチャしてて、こっちはガチャガチャしようがなくて…。その中でこの作品は、器用にバランス良く描けたことが選ばれた理由だと思います。隅から隅まで丁寧に追えていてすごく良い。強いて言うなら、この先受験科に上がってもっと上手くなりたいと思った時に「もっとやって良い」ということ。バランス感覚が優れているというのは、悪く言っちゃうと、突き抜けた良さが出づらい。今回のモチーフだったら金属のギラっとした描写を、やり過ぎるくらいやってみて。」

2位作品

講師「これもソツがなく描いていて、バランスよく終われた一枚。第一印象の形の良さがあって、目の正確さが信頼できる絵だね。同時に惜しいところもある。1位の作品と似た話になるんだけど、金属のギラつきまでは描けている。でもブリキとかステンレスとか、細かな質の違いがあったはず。そこまでどう描き分けられるか。終盤の仕事でさらに描き違えを目指せると良い。あとは細かいけど、ペンキ缶の持ち手の付け根の位置が怪しいかな。笑 でも全体的に仕上がってる良いデッサンです。」

3位作品

講師「たっぷり大きく物を入れて、モチーフのダイナミックさを損なわずに描けています。トリミングによってはこじんまりして第一印象で損をしちゃうことも多いから、自分の絵を伸びやかに見せれるように努めたいよね。背景に設定された白さが金属に反映されている点も、考えられているなと思う。課題は、人の絵と並んだ時に発色で負けてしまうこと。色が全体に似てきているから、グッと迫る黒い色が金属の中にギラっと入ってくるとか、色彩と質感の足りなさを自覚して工夫したい。」

同率3位作品

講師「かっこいいバケツだね。金属らしくて、硬そうで、指で弾いたらカンッて音がしそう。質への感度が上がっているのを感じます。今回は構図が難しい位置だったかな。右奥がポカンと抜けてしまっているから、目線の高さを少し下げたりして工夫したいね。物の描写は良いんだけど、床は前後の描かれ方に違いがなく、ただ塗ってしまっている。上位作品は床が良いんだよね。手前から奥まで気持ちよく床が繋がっていくような、見せ方の研究がしたい。」

週3は工業製品だらけのストイックな課題でしたね…!形の精度はもちろん、どれだけ質の精度にこだわれるかが問われましたね。

皆さんお疲れさまでした!

次回は週2・週1・週1ショートクラスの実技模試をご紹介します。お楽しみに!