こんにちは!基礎科です。
さて、記事を3回に分けご紹介してきた、基礎科の昨年度末の実技模試。最後は、週2・週1・週1ショートクラスです。
今回も、優秀作品がどのような評価・指摘をされたのか、実際の講評会での講師のコメントから抜粋していきます◎
課題は手の構成デッサン「絵を描く手」。制作時間は6時間!早速1位の作品から見てみましょう!
1位作品
講師「この課題、みんな色んなシーンを描いていて、全体的に面白かったです。この作品は特にシーンがすごく限定されていて、「それらしさ」を見つけようとしているのがすごく伝わった一枚。他の絵と並んだ時も、しっかり描き切られた強さがあった。緊張感のある一瞬を切り取っているのがわかるし、指の押さえ方なんかにも、臨場感が伝わる良さがあると思いました。原稿用紙のサイズ感にはもっとリアリティが欲しいかな。ペンと手の固有色も似てしまっているのが惜しい。質感の演出など拘れるといいね。」
2位作品
講師「これはプランが輝いていて、制作序盤からいいなと思っていた作品。プランが輝いているというのは、1位の人にも共通していることだけど、「具体的である」ということ。構成デッサンだと抽象的・概念的になっちゃう人もいる中で、こうして設定をどんどん固めていけるのは良いですよね。それから立体的なものに絵を描くという発想に、個性がある。「絵を描く」シーンを出題されて、やっぱり「画材を用いて平面に描く」設定の人が多かったから、そうではないシチュエーションは光るよね。ケチャップの持ち方とアングルは、もっと自然に見えるよう工夫がしたい。」
3位作品
講師「この作品は、単純に上手い!手の美しい切り取り方の練習をしてるのが伝わるし、すごく良いんじゃないかな。ちょっとした袖の表情とかも、上手。服の描写は避ける人も多いけど、あえて入れることで具体性が生まれるよね。選んだプランもソツがない。ただ1位・2位のすごく具体的で説得力の強い絵と比べてしまうと、まだ弱い。何を描いているのかまで明確にして、それに沿ってもっと見せ方の工夫をして欲しい。技術の向上は申し分ないから、「見せ方」が次のステージだと思って、研究してみて。」
まとめ
いかがでしたか?
実技模試となると、自分の課題が浮き彫りになりますよね。同時に、自分の持つ強みも見えてきます。
それを踏まえて、今年度も「自分の思うかっこよさ・美しさ」を最大限生かす表現を探っていきましょう~!
皆さん、お疲れさまでした!