お悩み相談:アイデアってどう出せばいいの?

こんにちは。基礎科です。

基礎科では、基本的なデッサン力を中心に、日頃からさまざまな練習をしています。そのなかのひとつに、「アイデアを考えること」があります。美大受験では静物描写だけでなく、言葉から発想する構成課題などの発想力が求められる出題が多くあるからです。

そのため基礎科でも構成課題を通して、アイデアを形にする練習をしています。

しかし、なかにはアイデアを出すことを難しく感じる人もいます。特に自由度が高いほど悩んでいる人が多い印象です。そこで今回は、「アイデアってどうだせばいいの?」という悩みに答えてみたいと思います。

ぼーっと待っていても、アイデアは降ってこない。

まず、発想を得るためには、手を動かすことです。手を動かすことで脳も活性化し、回り出します。アイデアは降ってこない。いえ、降ってくることがないわけではありません。課題の内容が自分の普段からの関心ごとだったりすると、一気に情景が湧いて出てくることはありますよね。でも残念ながら、いつもそうとは限らない。降ってくるかわからないものを待つより、自分から発想をたぐり寄せてみましょう!

発想を絞り出す方法

以下の2点を試してみてください。

ランダムにワードをあげる

まずは思いつくままにノートに言葉を書きつける。綺麗にノートをまとめるのは後回しにして、頭からワードが消えないうちに書く。

連想ゲームのように、イメージを広げる

ノートの中心にテーマやキーワードを大きく書く。そこから連想されるワードを枝葉のように周辺に書き、そのワードからまた連想したことも書く。

例えば、「美しい光を表現しなさい」というテーマだったら、こんなかんじ。

ワードからどんなビジュアルが考えられるか、図やイラストも足してみます。

まとめた自分のメモを注意深く見渡すと、思いもよらないワードに辿り着いていることもあって面白いです。この連想ゲームをしているうちに、いいな、きれいだな、と思えるイメージに辿り着いたら、早速エスキースで構図を考えてみましょう。

散らかった頭のなかを、まとめる。

このように連想しながらアイデアをまとめるメリットは、頭のなかのアイデアが整理されること。そして、ワードが単発ではなく紐づけられていることで、イメージが具体的になりやすいんです。見切り発車を避けて、着地点を明確にしておくことができます。ぜひ試してみてくださいね。