デッサン完成までを4つのステップで解説
こんにちは~基礎科です!
今回は、「手のデッサン」の制作プロセスを見てみましょう◎
課題:配布されたモチーフと手を組み合わせ、デッサンしなさい。
配布モチーフ:軍手
①「どんな瞬間を」「どんなアングルで」「いかに紙におさめるか」
毎度大事な、描き出しです。構図をしっかり定めましょう。手を描くときは、描かれない「画面外の体」がどうなっているかを明確にイメージすること。この絵のふたつの手は、ひとりの人の手で、本人の視点から描いているのが伝わります。
②光を演出する
構図が決まったら、陰影をつけます。影を描くことで光を表現していくわけですが、ただ影を乗せるだけでなく、どういう光が差すと美しいかを考えます。今回は指で軍手をつまんでいるところが見どころなので、中央に光が届くようにしていますね◎
③目を引きたいところはコントラストを利かす
コントラストとは「対比」という意味です。「明るい⇆暗い」「白い⇆黒い」などですね。他にも、「開⇆閉」「広い⇆狭い」など、意味の対比もありますが、今回は軍手の「白・縁の黒」というカラーを生かしたコントラストをつけています。
④キメまで描写して、完成!
ディティールの描写が生きた絵に仕上がりました。皮膚にも軍手にもシワがよっていますが、それぞれの表情はまったく異なります。観察とこだわりが完成度をかんじさせますね!
まとめ
手のデッサンは主にデザイン専攻の受験で出題されますが、基礎科ではデザイン志望に限らず、みんなに学んでもらっています。
手はとても身近な見慣れているモチーフであるために、少しの狂いが違和感を感じさせやすいです。
そして、そのぶん、勉強になります。
冬期講習が近づいてきましたね!講習会は、長い時間をかけて制作に向き合う絶好の機会です。
経験値と体力増幅を目指して、悔いのない冬にしましょう~!