2学期の実技模試!「箱を持つ手を描きなさい」

こんにちは。
高1生・高2生科の講師の村です。

早いもので、2学期最後の課題となりました。最後の課題はもちろん、恒例の実技模試です。学科のテストがあるように、実技にもテストがあります。いつもは先生のサポートを受けながら描いていますが、実技模試では完全自力で描いていただきます。
今回の課題は2種類あります。

デッサンコース(週1日・週2日・週3日クラス)
「任意の箱を持った手を描きなさい」
B3サイズ・鉛筆

デザイン工芸基礎・日本画基礎・油画基礎コース(週4日クラス)
「セットされたモチーフを描きなさい」
木炭紙サイズ・鉛筆or木炭

ステンレス製円筒・流木・手斧(ちょうな)

週1日〜3日クラスの人たちの出題は、実は昨年度の多摩美術大学のプロダクトデザイン専攻の入試問題に限りなく近いものです。こう書くとなんだか無茶な感じもしますが、決してそういうわけではありません。ここでは高1・2生に大学合格レベルの解答を期待するというより、「大学の過去問を解いてみる」という経験をこの機会にしてもらおうと考えました。高2生にとっては、ちょうど1年後には自分が受けていることになりますから、受験に対する実感も持ってもらいたい、という狙いです。(ちなみに、出題文にある「任意」という言葉の意味はこちらで解説しています。)

一方で週4日クラスは、大型の静物がモチーフのデッサンです。デザイン志望の人は鉛筆、油画志望の人は木炭で描きます。このクラスは普段から専攻別(自分が将来学びたい分野別)に分かれ、専門の描画材で課題に取り組んでいます。そのため、実技模試課題でも描画材が異なるのです。モチーフは一見シンプルですが、一つひとつのモチーフは特徴的で、質感も全く違うものが掛け合わされています。

美術予備校ならではの特徴ですが、試験の時も他の人の絵が見えるということです。学科の試験ですとカンニングになってしまいますが、実技の試験ではそういうことはありません。様子を伺いつつ、自分の方向性を決めることもあるわけです。表現の世界ならではの光景かもしれませんね。

来週は全クラス合同での大講評会が予定されています。みんなの作品を採点・評価し、レベル別に振り分けてコメントしていきます。どのような結果になるか、乞うご期待。

今の自分の実力を出し切りましょう!^o^