静物デッサンの描き進め方
こんにちは!基礎科です。
過ごしやすい日が続いていますね。2学期から始めた人も、アトリエに慣れてきた頃でしょうか。
さて、今回は再び、基礎科講師作・静物デッサンの制作プロセスをご紹介したいと思います!
デッサンの成長には、上手い絵を知っていることが不可欠です。どんどん技を盗んで、自分の力にしてくださいね。
描き出し(当たりを取る)
紙風船で遊んだことのある高校生、今は少ないかもしれませんね。まずはよく観察しましょう。少しの風で飛んでしまうほど軽い紙風船と、ゴツゴツ重さのある石。対照的な2つが今回のモチーフです。テーマをつけるとしたら「重さと軽さ」でしょうか?
紙風船は、半球の位置が描く上でのポイントになります。どのように傾いているか、当たりを取っておきましょう。
中盤(陰影をつける)
大胆に影がのりました!
紙風船の構造を更に見ていくと、8枚の(大体)同サイズの紙を貼り合わせているのが分かります。紙が切り替わる位置は、球を8等分するようにすると、大きなズレがなく描けます。
中盤(重さ・軽さの表現)
冒頭で今回の絵のテーマは「重さ・軽さ」と言いましたが、「重さは目に見えるものではないし、どう描くのか」と思った人もいるかもしれません。もちろん色彩や材質のように分かりやすい視覚的な要素ではありませんが、重さを感じさせる「現象」を描くことによって、重量感というのは表現することができます。絵を見てみましょう。この段階でも、なんとなく石の方が紙風船より重そうに感じませんか?石の足元の強い暗さが、床にかかる圧を感じさせているんです。
完成
質感が描き込まれると完成度が高まりますね!紙風船のパリパリとした紙質がとても伝わってきます。シワを模様のように描かず、凹凸を描くこと(凹凸によって出来る陰影を描くこと)がポイントですね。
紙質!と一言でいうのは簡単ですが、それが薄い紙なのか厚い紙なのか、ざらっとしているのか、ツヤがあるのか。詳細には違いがあるものです。その細かな印象を表現したいですよね。
そういう時は、「絵の中の物をたくさん触ってみる」ことです。もちろん実際はただの平面ですが、絵の中に自分の手を伸ばすイメージをしてみてください。絵の中の石を拾って投げてみたり、(イメージですよ!)紙風船をくしゃっと潰してみたり。その時の感覚が、実際の物に近いかどうか!比較するヒントになりますよ。
今回は「重さ」の話が出ましたが、「見えないけど、描けたら良いもの」って他にも色々とあります。
例えば、「匂い」や「時間帯」。「音」もそうですね。そういう視覚的要素ではないものも、その空間の一員として参加しているはずです。
そこに着目することが、よりリアリティを宿すために欠かせないステップかもしれません。
参考にしてみてくださいね~!