デッサンの描き方
こんにちは!基礎科です。
今回は、「カラスの剥製」デッサンの制作プロセスをご紹介します。
モデルになったのはこちらのカラス
ムキっとしてますね!
道端で対面すると緊張する鳥ですが、その姿はなんともかっこいいですよね。
では早速描き出しからみてみましょう。
①描き出し
今回のモチーフはカラス単体なので、紙にどんと大きく入れます。個体にもよりますが、それなりに大きさのある鳥なので、あまり余白を作ってしまうと小さい別の鳥に見えてしまいます。
カラスのサイズが伝わるように、またB3という画面サイズをフルで活用するように、構図を考えます。
②「量」を描く
カラスの描写の難点は、全身が真っ黒であることです。これはカラスに限った話ではありませんが、黒いものはシルエットが強く見えすぎてしまい、形が平面的になりやすいです。なので、いきなり「黒」を描こうとするのではなく、白いものを描くのと同じように、明暗を利用して「量」を作ることを意識しましょう。
③動いているところを想像する
人物デッサンもそうですが、生き物を描くときは動いているところを想像してみましょう。今は翼が閉じられていますが、本来は大きく広げて、空を飛んでいました。絵のなかの鳥は、自然に翼を広げることができそうか。そうやって観察してみると、見えてくる身体の構造があります。自然ならではの複雑な形体を削り出すように描きます。
④羽毛はとにかく描くしかない!
鳥はなんといっても羽の質感が魅力的です。もっとも手間のかかるところでもあります。手間のかかるところは、とにかく描くしかないです。誤魔化さずにやった仕事が、完成度を高めてくれます。ただ、羽毛はあくまでカラスの形にそって生えていることは念頭に置いておきましょう。場所によって向きや毛並みが変わります。
やわらかな羽毛に対して、くちばしや脚の鋭利さは鉛筆の先端をつかってカッチリ仕上げ…
カラスの剥製のデッサン、完成です!
みなさんも機会があったらぜひチャレンジしてみてください◎