デッサンの失敗を取り返そう

こんにちは、基礎科です!
今回のテーマは、デッサンにおける「失敗」について。
”失敗をしないための五カ条”とかではありません。
どんどん失敗していこう!という話です。

失敗は今のうち

美大入試の実技審査は、多くの場合、受験当日の一枚で結果が決まります。対策で何枚も何枚も描いているのに、たったの一枚で判断されてしまうんです。でも、良い絵が描ける日もあれば、上手くいかない日もあるもの。なるべく受験本番ではベストを尽くしたいですよね。そのためにも、是非、今のうちにたくさん失敗をして、その活かし方を学んでおいてほしいんです。予備校は、失敗するための場所だと言っても過言ではありません!

失敗は取り返せる

例えばスポーツや音楽では、時間と共にゲーム(あるいは曲)が進行していくので、基本的に「やり直す」ということができません。しかしデッサンや絵の具は、ミスをしたとしても「やり直す」ことができます。鉛筆は消えるし、絵の具は上から塗り重ねることができるんです。なので、嘆くより、そこからどう対処すべきかを考える癖をつけましょう!その選択肢を増やすためにも、失敗の経験は大切です。

失敗は対策できる

もう1つ大切なのは、上手くいかないことがあったら、その原因を考えること。
例えば、絵が未完成のまま終わってしまったのなら

・時間配分に問題があった?→エスキース・下書き・描き込みの配分を見直す
・プランが難しすぎた?→時間内の完成がイメージできるプランを立てる


などなど、対策を講じることが出来ます。講評会で講師のコメントにもヒントがあるかもしれません。講師も同じように失敗を繰り返してきています笑。頼ってくださいね。

失敗した絵も手元に残す

たまに失敗したデッサンを、捨ててしまう人がいます。これは厳禁です。失敗は手元に残すべきです。成功した作品と何が違ったのか、どうすれば失敗せずにすんだのか。その時はわからなくても、後々気付くこともあります。それに、後々描いた絵と見比べると、自分の成長がわかってとても面白いです。私は受験生の時、自分の絵を並べては「上手くなったな…」とニヤニヤしたものです。

まとめ

「失敗は成功の元」なんてよく言いますが、大真面目にその通りなんです。先日から夏期講習会の申し込みが開始しました。夏期講習会はがっつり制作に没頭できるため、大きく伸びる人もいることでしょう。たくさんの失敗を経験して、活かしていきましょう!