基本のデッサン画材
こんにちは!基礎科です。
ハマビでおこなっている無料体験授業は、基本的に画材は貸し出しで、手ぶらで来ていただけるようにしています。
貸し出し画材の内容は、鉛筆・練り消しゴム・カッター、そして「ガーゼ」。
ガーゼは鉛筆の粉をこするときに使う、基本的なデッサン道具のひとつです。
こするとどうなる?
紙の種類にもよりますが、多かれ少なかれ紙には凹凸があり、鉛筆や木炭を紙にすべらせると粉は凸部分に乗り、ザラリとした線になります。
デッサンでこするということは、紙の凸部分に乗っている粉を凹部分にも落ちるように粉を「ならす」こと。
ザラリとした見た目から、「しっとりさせたい」「ぼんやりさせたい」「ざらつきを抑えたい」ときに、こするんですね。
今回はデッサン道具の中でも、「こする道具」に絞ってご紹介したいと思います!
こする道具一覧
①基本のガーゼ
医療用の一般的なガーゼです。使いやすいサイズにカットして使用します。
広い面を大きく均一にこするのに適しているため、鉛筆デッサンに限らず木炭デッサンのマストアイテムです。
②細部が得意なさっ筆(さっぴつ)
紙を巻き、鉛筆状にした道具です。擦(こす)る筆と書いて、「さっぴつ」と読みます。先端がとがっているため、ガーゼでは難しい細部の仕事に向いています。
鉛筆同様、柔らかいものから硬いものまであり、太さも様々です。
③ティッシュ
普通のティッシュ。ガーゼと同じように使えます。使い捨てできるので、常に綺麗な状態で使えるのが利点です。ただ繊維が粗いと、紙を痛めやすい面も。
④綿棒
普通の綿棒。最近は太さが色々あるので、使い分けるといいですね!ティッシュ同様、数が多いので使い捨てできるのが◎。
⑤指
最終手段は指です!しかしムラができやすく、皮脂により鉛筆の粉が汚れのように作品に定着してしまう難があります。上記の道具がないときに使いましょう。
まとめ
こするときめ細かい面が簡単に出来るので、デッサンを初めて間もない人は「こすりすぎ」てしまうことがよくあります。
こすってばかりだとぼやぼやとした絵になってしまうので、あくまで限定的にこするようにしましょう。主に影面・反射光が当たる面をこすると、光面のカラッとした印象に対して、影のしっとりとした質感を効果的に作ることができます。
特にさっ筆は仕上げの際に重宝し、使いやすさの面でも替えの効かない画材なので、まだ持っていない人はぜひ試してみてください!