手の構成デッサン
こんにちは、基礎科です!
先日、週2日・週1日クラスで「◯◯を作る手を描きなさい」という構成デッサンをやりました。
私大デザインの試験でよく出題される、手の構成デッサンですね。
構成デッサンはモチーフが配られることもありますが、今回は手以外はすべて自由です。
どのような場面を絵にするか、柔軟な発想が求められます。
そして、そのイメージを絵に描き起こす…これが難しいんです!
問題は、具体的に描けるか?ということ。
例えば「ケーキを作る手」を描くとします。クリームを絞ってデコレーションをしているところなんか、にぎやかで良さそうです。
エスキースを描いてみると…意外と描けない!
クリームってどんな形が「らしい」んだろう。しぼり袋や口金も。手は、どんな動作が自然だろう。
知っているはずなのに、具体的に思い出せないというこの苦しみ、絵を描く多くの人が経験をしていると思います。
実際の試験では、これを描き切らなければいけないんです。
そのために重要なのが、自分の資料を充実させておくこと!
普段から描けるもののストックを蓄えて、自分の選択肢を増やしておきましょう。
資料集めの方法
インターネットはもっとも身近で手軽な資料集めの手段です。ただ、それだけになることは避けたいのが正直なところ。
なぜかというと、インターネットは基本的に「検索して、答えが出る」ものです。
探しているものを見つけることには長けているものの、「偶然知る」という機会は限られています。
なので、以下の2つの手段をおすすめします!
・図書館・書店・中古屋でたくさんの本を見る
美術書やデザイン書、写真集など。たくさん見ましょう。そして自分の見たかった本の周辺においてある本にも手を伸ばしてみてください。
思わぬ出会いが、自分の世界をおおきく広げてくれます。
・自分で体験・資料を作る
自分で実際体験することに勝るものはありません。例に出したケーキですが、ケーキを作ったことがある人とない人では、大きな差が出ます。その瞬間の緊張感なども、絵を描く上で大切なリアリティですが、写真を通してではなかなか知り得ないものです。
資料のまとめ方
インターネットの資料→プリントアウト
本→購入・もしくは(可能であれば)コピー(本屋の本を写真撮ってはダメです。)
体験→写真を撮りまくり、プリントアウト
そしてそれをファイリングして、自分の資料集を作ってみましょう。
まとめ
資料の重要性は、受験期に限った話ではありません。
プロの作家やデザイナーの机をのぞくと、資料まみれです。
多くの資料を集め、より良いものを生み出そうとする。資料自体も大切ですが、その過程を惜しまないことが、プロになるために必要なことだろうとかんじます。