幾何石膏とヤシの実のある静物デッサン

高2生の優秀作品を紹介

こんにちは!基礎科です。基礎科は無事に夏期講習を終え、2学期開始まで束の間のお休み中です。2学期も引き続き感染症対策をしっかり行い、安心して制作してもらえるよう取り組んでまいります◎

さて今回は夏期講習からひと課題、静物デッサンの優秀作品をご紹介します!
モチーフはこちら↓

まずはモチーフの分析から

幾何石膏、包まれた台、毛糸玉の入ったガラス、ヤシの実。木炭紙大サイズでの出題です。描きごたえがありそうです。急がなきゃ!と描き出す前に…課題には何かしら、出題者の意図があります。それを読み解きつつ、描き進めていく上で気をつけたいことを初めに認識しておきましょう◎今回は様々な異素材を寄せ集めたモチーフなので、「質感の描き分け」は特に気にしたいですね。また固有色が色とりどりなことから、「色彩表現」も求められてきます。他にも、サイズ感や物と物との距離感・位置関係など。エスキース(下書き)の横にやることリストを作っておくといいですよ。

ではここで生徒作品を見てみましょう!

際までたっぷり描き、モチーフの大きさを見せようとしているのが伝わりますね!ひとつひとつのモチーフが丁寧に描かれていて、とても誠実なデッサンです◎

ここから更に良くするための改善点は、物の状況をもっとクリアにすること。そのための3つポイントを挙げてみたいと思います!

ポイント① 包み紙の直方体の一番手前の角を見せる。

隠れていることで、不明瞭な印象があります。どういうことかわかりづらいと思うので、見えないところを描いてみますね。

ずれてしまっている…!そして幾何石膏とすごく近いのが分かりますね。見えないだけで、作者は描きづらくなってしまうし、見る人の想像に頼る部分が多くなってしまうんです。形が変化しているところは、なるべく画面の中で見えるような構図にしましょう。

ポイント② ヤシの実の、頭かお尻を描く。

植物の実は必ず頭とお尻がありますが、どちらかを見せてあげることで、情報量が増えますし、方向性がぐんと伝わりやすくなります。実際両方が見えない位置だとしても、どちらかは必ず描くようにしましょう。

ポイント③ 毛糸玉でもっと前後の距離を出す。

絵の中のガラスは、まん丸というより少し奥行きが狭いように感じます。本来は見えているガラスの横幅分と同じだけ奥行きがあるはずなのですが…何故でしょうか。実は毛糸玉が、あまり前後の差がなく描かれているために、そう見えてしまっているんです。毛糸玉の位置関係をもっとはっきり表現することが、結果、器であるガラスの描写につながります。手前はもっと強く!奥の毛糸玉と差をつけていきましょう。

夏期講習でいつもより時間をかけて仕上げた一枚一枚が、必ず次の絵の糧になります。
絵は経験で上手くなります。
2学期もどんどん楽しんで制作してください!