鉛筆をモチーフとし、自由に色彩構成をしなさい。
条件
①塗りはベタ塗りのみとし、にじみ、かすれ、ぼかしは禁止とする。
②画面内は全て着色し、白色に見せたい場合は白色の絵具を塗ること。
③画面内でのモチーフの数は自由とし、扱いも自由とする。
サイズ・・・B3
紙・・・ケント紙
描画材・・・アクリルガッシュ
画面・・・縦30×横40㎝
位置・・・横位置
平面、立体、空間系色彩構成のプランニング
同じ鉛筆というモチーフで、同じ色を使った作品でも、アプローチを変えることで様々な色彩構成の表現が可能です。ここでは、平面(グラフィック)、 立体(プロダクト、工デ)、空間(空間演出)とデザインの各専攻を意識したアプローチ例と、明度計画とを合わせて紹介します。
平面的アプローチ
モチーフはあくまでも図形として扱い、画面の中で構成バランスをとることを大事にします。ここでは、レイヤ ー表現による色彩の効果を加え作品にアクセントをつけています。明度計画では白と黒の面積対比を意識し、この段階でモチーフが伝わることも確認しましょう。
立体的アプローチ
デッサン的アプローチで、モチーフに光が当たった時の明暗を明度計画のベースとし、モチーフの形を立体的に表現しているアプローチ。明度と色相のグルーピングを明快にすることで画面の中で形が認識しやすくなっています。明度計画では、日向と日陰をできるだけ明快に意識して、この段階で、モチー フの大まかな形が見えてくることと、光の方向性を感じられるかがポイントです。
空間的アプローチ
床を設定し、手前と奥の空間を表現することで、画面の中に空間的な演出を作り出しています。立体的なアプローチと同様に、光を意識してデッサン的にモチーフを捉え、床の影を効果的に利用することで、空間に対する興味をアピールしています。明度計画では、床に落ちる影を含めて光を意識した構成を行いましょう。
まとめ
平面的アプローチでは、モチーフの鉛筆をシルエットとして扱い、その形の面白さや特徴を活かしながら、画面構成のバランスを優先します。
立体的アプローチでは、明暗を利用してモチーフを立体的に表現します。
空間的アプローチも立体的なアプローチに近く、影を活用して空間を表現します。
明度計画は、何を表現するのかを明確にするために重要なポイントです。
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