意外にも褒められたことは、実はあなたの武器

自分の長所を増やす

こんにちは、基礎科です!

美術の進路を志す人は、少なからず、自分の絵の良さを理解していますよね。たとえば、美しい光の描写やバランスの良い構図など、試行錯誤を重ねて成長してきた部分が強みになっているはずです。

一方で、講師や友人から、「え?そこ?」と思うような意外なところを褒められた経験はありませんか?今回はその無自覚な長所についてお話しします。

無自覚な長所とは

無自覚な長所とは、特に意識をせずに自然にやっていることです。

たとえば、「あなたの仕事は本当に丁寧だね」と、褒められたとします。自分が意識して行っている場合なら、「はい、頑張っています!」で済む話ですが、無自覚にやっていたら、「え?それって褒められるようなこと?」と感じるかもしれません。場合によっては、むしろ短所ぐらいに思っていたことだったりもするでしょう。

「やりたい」「こうなりたい」と思って行動しているわけではないので、無自覚な長所にはなかなか気づきません。自覚するきっかけが必要ですよね。

無自覚な長所に気づくには

まず、人との会話のなかで、「また言われた」「他の人にも同じこと言われた」などと感じたら、それはサインだと考えてみてください。

特定の人だけでなく、複数の人から同じことを言われる場合は、客観的に見える長所だと思っていいはずです。

ただ、褒められた部分をもともと短所だと認識していた場合、なかなか信じがたいこともあると思います。

「仕事が遅い」の裏に「仕事が丁寧」があり、「黒く汚れて見える」の裏に「黒がはっきりして絵が目立つ」がある。美術に限らず、多くの場合、長所と短所は表裏一体です。

褒められた部分を短所だと認識していたとしても、少し勇気を出してその意見を信じてみましょう。丁寧さをキープしながらスピードを上げる工夫をしたり、黒が汚れに見えないように利用する方法を模索したりすることで、短所を改善しながら長所を伸ばすことを考えてみましょう。

長所を自覚して、活かそう

自覚している自分の強みは、それはそれで大事に育てましょう。無自覚だった長所も、自覚することで磨くことも活かすこともできます。他人が見た自分の特長を知って、意識的に磨いていくことで、他の人にはない自分だけの武器になっていくかもしれません。