デッサン優秀作品
こんにちは、基礎科です。
1学期が終わり、ただいま夏期講習の真っ最中。皆さん鋭利制作中です!
さて、基礎科では学期の終わりに、いつも実技模試を行っています。講師により順位がつけられた全クラスの作品が一堂に並びます。
普段のクラスより大勢の人の中で、自分の作品がどう見えるのか。実際の受験に向けて、自身の現状の問題点や強みを理解する機会にしてもらいたいと思います。
今回はその中から、上位作品をご紹介します!
Contents
週3クラス
実技模試課題内容
セットされた静物をデッサンしなさい。
制作時間:9時間
週3クラス 1位
構図が良く、他の作品と並んだ時に、より大きく見えた一枚です!構図が良いと、とにかく第一印象が良くなります。形の正確さ、明暗表現については課題が残るので、この夏で特に気にかけて伸ばしたいですね。
週3クラス 2位
ハーフトーンの綺麗な作品です。1位の作品とは対照的に、少しコンパクトな印象を受けるのが惜しい!前後の物の重なりなども含め、もっと構図に気を配るとぐんと良くなるはずです。
週3クラス 3位
有機物の印象の良い作品です。特に薪の束は、固有色を表現しながらもしっかり明暗の描きわけもできていて、立体を感じます。透明な瓶の場合も、こういう明暗の視点を持ちたいですね。
週2クラス・週1クラス・週1ショートクラス
実技模試課題内容
手渡されたモチーフを持つ手を描きなさい。
モチーフ:折り紙
制作時間: 6時間
週2クラス・週1クラス・週1ショートクラス 1位
手の張り、骨の厚みに説得力のある一枚です。シワによって指の動きもしっかり感じます。欲をいうと折り紙をつまんでいる部分は見せたかったですね。異素材が関わる面白さに着目してみてくださ
週2クラス・週1クラス・週1ショートクラス 同率2位
自然さが魅力的な作品です。指で支えた折り紙にシャープさを感じ、それが指の柔らかい質感との対比になっています。丸まった折り紙上部は、厚みを感じてしまうのが惜しい!
週2クラス・週1クラス・週1ショートクラス 同率2位
こちらも派手なことをしているわけではありませんが、一瞬を切り取った自然さがあります。手の色と折り紙の色を同程度に設定しているので、少し色幅が少なく感じます。もっと大胆に暗さを用いても良さそうです。
週2クラス・週1クラス・週1ショートクラス 3位
果敢に両手に挑戦した作品です。大変だったかと思いますが、よく描けています。せっかくなので「両手が登場したからこそ表現できること」が見えてくるといいですね。今の設定のままでも、例えば両手親指の間は折り紙がピンと張っているなど、工夫ができそうです。
いかがだったでしょうか?
いつも以上に上手くいった人も、実力が出しきれず悔しい思いをした人もいると思います。実際の試験でも、自分が得意とする課題が出るとは限らないです。
ではどうしたらいいかというと、普段のデッサンを1枚1枚描き切り、どんな課題でも対応できる力を養っておくことです。
・講評会で、自分の作品がどう見えたか
・評価された絵と何が違うか
・講師に言われたこと、自分で感じる良い点・悪い点
以上のようなことをメモして残しておくと良いですよ。
まだ1学期!これから伸びるタイミングがたくさんあります。1枚1枚、次に活かしていきましょう!