横浜美術学院のブログ

美大受験予備校「横浜美術学院」の授業の様子を、初めての人にも分かりやすくご紹介していきます。

別の視点からのモチーフの姿が想像できるか

投稿日:2017-11-16 更新日:

 

こんにちは。
高1生・高2生科の講師の村です。

突然ですが、問題です。
立方体が積まれている上の図を見てください。矢印の方向から見たときの姿が想像できますか?

これは美術系専門学校の筆記試験で実際に出題されたことのある問題です。この問題を解こうとするとき、私たちは頭の中で立体を回転させます。あるいはこの風景を見ている自分が、右手に45度ほど移動するのをイメージします。そうして見えてくるのは下の図のような姿です。

 

 

これが正解。
みなさん、合っていましたか?

デッサンをするときに欠かせない能力のひとつに「空間把握能力」があります。正式にはなんと呼ぶかは分かりません。いま私が名付けました(笑)。別の視点から見たらどんな姿なのかをイメージする力。絵が得意な人の中にも、苦手だと感じている人は意外と多くいるみたいです。

 

 

デッサン初心者の人には、まず「実際に行って見てきてごらん」とよく言います。モチーフの裏側を見に行かせたり、真上から覗かせたりするわけです。絵を描いているとき、最初はどうしても輪郭的にモチーフを見ますから、平面図形のように頭にインプットしてしまうのです。だから、なるべく違う視点からの姿を見てもらい、自分が頭で思い描いている姿とどれくらい違うか、そのズレを実感してもらいます。

でも、普段の生活では、意外とみんなこの能力を使っているんですよ。家の間取り図を見るのが好きな人がいますが、あれは家を真上から俯瞰しています。しかも、その部屋で自分が暮らしている姿をありありとイメージできたりもします。そんな人は、すでに空間把握の達人です!

観察とは、よく目を凝らせばいいというものではありません。いろんな視点から取材してデータを集め、それらを自分の頭の中で組み立てるのです。デッサンがリアルにならなくて困っている人は、ぜひ訓練してみてください。

 

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