実技模試 デッサンの優秀作品
こんにちは!基礎科です。
春ですね!皆さんいかがお過ごしですか?
今回は基礎科の学期末に行われた実技模試で、優秀作品がどのような評価・指摘をされたのか、実際の講評会での講師のコメントから抜粋し、週4・週3・週2~のクラス別に記事を分けてご紹介したいと思います!
それではまず週4クラスからいってみましょう!
1位作品
講師「頑張りましたね!選評の際、これが良いんじゃないですか?という話になりました。まず人の目に留まったという点に自信を持っていいと思います。この作品が1位になった納得の理由として、まず構図がいいこと。与えられたモチーフは全て生かし無駄がない。また配置のルールも抜けがなく整っています。この先の課題だと思うのは、手前の暗がり、影ゾーンがくすんで見えること。缶からオイルが漏れてじわっと汚れているかのように見えてしまう。なるべく空気が晴れていて、物をどかしたら白い床がきれいに残っているようにしたいですね。」
2位作品
講師「上手くなったね。切り取り方が上手くなった。見せ方の工夫ができている。葉っぱもぐちゃぐちゃで難しかったと思うけど、まだ荒いものの自分なりの整理ができていて、空気が通っているように思う。今の実力がしっかり出せた一枚じゃないかな。構造の理解はより洗練していって欲しい。この絵を例えば3Dで書き出したら、まだ荒削りな手作り感があると思う。1位の人との違いを考えた時に、工業製品の硬さや正確な左右対称が見たいし、金属、布、植物の鉛筆の描き分けはもっとやってほしい。質感は積極的に。やり過ぎなくらいやってからバランスをとればいいよ。」
3位作品
講師「食いつく姿勢が良いです。ここを描かないと質が出ないよねというところまでちゃんと見切って描いてくれてるから、見応えがある。ちゃんと観察眼は身についている。ただ、良くも悪くも「全部見えてくる」絵だなと思う。一つ一つへの労力が満遍ない。でも絵を見る時って空間全体を見る。まず手前のものが見えてきて、奥へ繋がっていくという風に見せるには、例えば缶の手前と奥でちょっと差をつける。葉っぱもそうかな。細かい奥行きを意識できるともっと良くなる。上位の2作品にはそれがある。せっかくのコンクールだから、良いところを盗んでね。」
同率3位作品
講師「この作品の良いところは空気が晴れていて、色彩の印象が強いところ。あと最大限モチーフの大きさを示そうとする意識が伝わってくる。植物は下に垂れる形が多くくったりして見えるので、元気の良い演出が欲しいね。それから水玉の模様がひとつひとつ見えてきてしまうので、模様を描くことによって「布」が見えてくるようにしたい。同率3位の作品の講評でも言われていたけど、柄とか模様とか映り込みとかがやけにあるな、というモチーフの時は警戒する。やればやるほどガチャガチャするから、モチーフを見て初めに持ったイメージを保つように気をつけてみて。」
皆さん頑張りましたね!
次回は週3クラスの実技模試をご紹介します。お楽しみに!