お悩み相談
こんにちは〜基礎科です!
デッサン力を鍛えるために大事なことは、物の観察や、絵を見ること、客観性、などなど…
様々あるわけですが、
なかでも上位にくるんじゃないかな、と思うのが、一度描いた絵を「直す」ことです。
というのも、一度で完璧な形がとれることなどそうそうありませんし、絵が完成に近づくほど、どこかに違和感が生まれるものです。そういうときに違和感のもとにしっかり手を入れ直すことで、完成度のある絵に仕上がるわけです。
しかしときには、なかなか直す手が進まない、ということもあるかと思います。
今回は、
絵を直すことに抵抗を感じる
というお悩みについて考えてみます。
とはいえ、絵を直したくない心理にも色々とありそうです。ひとくくりにできないので、いくつか挙げてみます。心当たりのある人は、どれか当てはまるでしょうか?
Contents
・文豪のようにくしゃくしゃにしてポイしたい!新しい紙に描きたい!という人よ…
実際に紙を新品に変えてしまうという人をたまに見かけます。が、なるべく避けてほしいのが、本音です。失敗したんだから一からやり直せばいい!という、ある意味とてもポジティブな行動ですが、実は現状のものに手を入れて「直す」ということにはとてもメリットがあるんです。
それは、問題が見えている状態で、正すことができる、ということ。
例えば立方体の形がおかしいのを直したいときに、「一から描きなおす」では、同じ過ちを犯すことがままあります。しかし「手を加えて直す」のなら、縦に長いなら削ればいいし、パースがおかしいなら少し動かせばいい。手を加える方が圧倒的に直しやすいんです。
・これまで自分がやってきたことが水の泡!もったいない!という人よ…
おっしゃるとおり。もったいないですよね。頑張って描いたんですから。こう思う人は、きっと本当に手をかけて描いたんだと思います。しかし、ものは考えようで、せっかく描いたんだから、活かして欲しい。冒頭でも触れましたが、絵を直すということは、「絵が完成に近づくほど、どこかに生まれる違和感を、正していく。」ということなんです。つまり「直す」という選択肢は、そこまで絵を持ってきた、描き進めることができたという証でもあるわけです。そこまで頑張ったら、惜しいけど、もう一歩良い絵にするために、絵を動かしてみてほしい。「もっとよくなった」という体験が、さらに成長する手がかりになりますよ。
・面倒臭いという人よ…
面倒に感じる人は、その絵から気持ちが離れてしまっているのかもしれませんね。一度離れた気持ちを取り戻すのは大変です。
そういう人は、一番初めのプランニングをもっと練ることをおすすめします。完成像をどれだけイメージできているか。目標設定があると、貪欲さが生まれます。ただ目の前の仕事をこなしているだけでは、単純作業に感じられて、面倒に思えるのかもしれません。
初めに「こういう絵にしたい」というイメージを明確にして、始めてみてください。
自分がやった仕事を客観的にみて、疑って、直して。実験してみることが大事。
失敗したって良いんです。失敗は成功のもととはよく言ったもので、つまづくから歩き方を覚えるんです。学びましょう。チャンスですよ。