画集に出会う

画集から学べること

こんにちは!基礎科です。

基礎科では、美大受験に向け、日々デッサンの練習にはげんでいますが、「デッサンを描く」以外に、生徒のみんなに勧めていることがあります。それは「画集を見る」こと!今回はその重要性をまとめてみました。

「画集」とは

画集は、絵画を収録した本です。作家の制作の遍歴をたどるものや、ジャンルごとに絵画を集めた画集では、そのジャンルを深く知ることができます。展示会場に足を運ばずに、手軽に絵画を鑑賞できる手段のひとつですね。

「画集」から学べること

①表現の多様さを知れる

画集を見比べると、さまざまな表現があることに気づきます。いろんな作家のいろんなアイデアやアプローチを知ることで、制作の選択肢を増やすことができます。

②描き方を読み解く

画集では、作品と並んでクロッキーが掲載されていたり、文章でバックグラウンドが説明されていたりします。作者がどのようにその作品をつくるに至ったのか、その軌跡をたどることで、制作の追体験ができます。

③自分の「好き」が分かる

一番はこれですね!多くの作品に触れ、自分の琴線に触れるものに出会えます。

制作における「インプット」の大切さ

デッサンを描く。いわゆる「アウトプット」は、技術の向上に欠かせないことです。対して、画集を見ることは、「インプット」の一つです。

インプットとは、知識を蓄えること。他にも、展示を見ること、映画を観ること、音楽を聴くこと…「インプット」が豊かなほど、アイデアが生まれ、作品への「アウトプット」のレベルを上げることができます。

まとめ

今は作家や作品を調べるときは、ほとんどネットを使いますよね。特に近年は、世界中の大きな美術館がオンラインビューイングを公開していて、有名な絵画を、とんでもない解像度で手元のデバイスから鑑賞することができます。本当~にすごいことなので、これらもどんどん利用してほしいのですが、

それでも画集を見てほしい!

理由は、オンラインでは良い解像度で観れる絵はまだまだ限られていること。そしてデバイスの大きさに鑑賞のしやすさが左右されてしまうこと。なにより、「じっくり見る」のは、画集に軍配があがるなぁと思います。もちろん、展示で実物を見れたらそれが一番いいのですが◎

画集は値段の高いものも多いので、古本を活用するのもおすすめです。もちろん、ハマビにも多くの画集を収蔵しています。

やみくもにデッサンを描くのではなく、多くの学びを得ながら、制作してほしいなと思います。