デモンストレーションから学ぶこと

デッサンの工程を実際に見る

こんにちは!基礎科です。

基礎科では、講師による「デモンストレーション(実演)」をたびたびおこなっています。
生徒と同じ課題に取り組み、デッサンする工程を実際に見てもらうことで、完成までの段取りや手の動かし方など、口頭では伝わりづらいことを学べます。

そして、このデモンストレーション。技術はもちろんですが、他にもいくつか着目ポイントがありますので、ご紹介します!

デモストポイント①道具に着目

まずは道具です。デッサンを学び始めるとき、スターターセットのような形で鉛筆数本・練り消し・プラ消しゴム・ガーゼと、必要最低限の道具を揃えている人がほとんどかと思います。
しかし講師の道具箱を覗いてみると、まず鉛筆の量が違います。よく使う硬さの鉛筆は常に数本スタンバイしている状態です。消しゴムも、通常のプラ消しゴムに加えノック式のものを使っていたり、ガーゼだけでなくさっ筆を用いるなど、「便利な道具」がたくさんあることが分かります。
良いなと思うものがあったら、ぜひ揃えて使ってみましょう。痒いところに手が届くようになりますよ。

デモストポイント②姿勢(フォーム)に着目

デモストではやはり進行具合が気になって、絵ばかり見てしまうものですが、描いている本人にも目をやってみてください。
まず背筋を伸ばしていると思います。静物デッサンを描くときは特に、モチーフを見る視点を固定するためにも姿勢が大切です。そして、作品との距離感。よく描くことに夢中になって、どんどん目が作品に近づいて背を丸めて描いている人がいますが、それでは作品を客観的に見ることができません。一定の距離を保って描くことがとても大切です。どのような姿勢で描いているか、どのような距離感で作品を見ているか、注目してみましょう。

デモストポイント③遠慮は厳禁!!

これは着目ポイントではないですね。でも大切なので言っておきます。デモストを見るとき、遠慮は禁物です。デモストはものすごく多くのことが学べます。見ないともったいないです。完成作品を見て済むなら、デモストをする意味がありません。人の制作過程をジロジロと見るのは悪いなと思う気持ちも分かりますが、講師は見てもらうために描いているので、良いんですよ。失礼なくらいジロジロ見てください。笑

絵は「オリジナリティ」が注目されやすいですが、真似をすることで学べることが多くあります。
「良い」と思ったことは積極的に真似をして、自分なりの技術にしていって欲しいと思います!

講師がデモストで制作した作品は、このブログでも度々紹介しています。興味のある方はぜひご覧ください◎