2学期実技模試優秀作品(2)

実技模試デッサンの優秀作品

こんにちは!基礎科です。
前回に引き続き、2学期末の実技模試についての記事です。
今回は、週3クラスと週2・週1クラスの上位作品をご紹介します!
まずは週3クラスから◎


【週3日クラスの課題】
課題: 配布されたモチーフを持つ手を描きなさい。
画面サイズ: B3
モチーフ: 軍手、ビニール手袋


早速作品を見てみましょう~!

週3日クラス

1位の作品

1位の作品です。動きを感じさせる、自然さが魅力的な作品です。描き込みはまだ足りない部分がありますが(左の指先~ビニール手袋がのっぺりしてしまった)、軍手とビニール手袋の素材の違いが伝わる構図がとても良いです!軍手のグミッとしたシワが、「らしい」ですね!

2位の作品

2位の作品です。上手さが伝わります!特に軍手の質感が良いですね。一般的に塊を描くのは難しいのですが、軍手の指先を使って上手く構図に動きを作っています。ビニール手袋の透明感がもっと伝わるとなお良し◎

同率2位の作品

同率2位の作品です。質感への積極的なアプローチが良いですね~特に軍手の指先は、緊張感があり目を引きます。構図は動きを作りつつも、水平垂直を感じさせ安定感があります。手の形と、ビニールの質感は要研究。ビニールは光だけでなく、凹凸を描きたいです。

続いて、週2・週1・ショートクラスの上位作品です!

【週2・1・ショートクラスの課題】
課題: 静物を描きなさい。
画面サイズ: B3
モチーフ: 植木鉢、熊手、新聞紙、小石

週2・1・ショートクラス

1位の作品

1位の作品です!物の印象を掴む、誠実な仕事がされています。新聞紙をただ描くだけでなく、床面として扱っていて、空間への意識を感じます。鉛筆のタッチの荒さが目立ってしまうので、鉛筆の先を使った緊張感のある仕事が増えるといいですね◎

2位の作品

2位の作品です。逆光の柔らかな光を感じます。縦画面で余白が少ないため、画面が寂しく見えませんね。新聞のパースの影響で、画面下と画面上の床の傾斜角度に違いが見えてしまうのが惜しいです。熊手の持ち手のパースも、もう少し前後で差をつけると、長さが表現できたはずです。パースは常に厳しくチェックです!

同率2位の作品

同率2位。質感・重量感が良いです!植木鉢がちゃんと重そうで、倒したら割れるよう見えますね。物を触るように描いているのが伝わります◎構図に関しては小さく収まってる印象なので、視点の高さなど工夫をして、もう一歩迫って描いてみましょう。

3位の作品

3位の作品です。構図が良く、第一印象が良いです。熊手のパースは難しいのですが、構造への理解があります。新聞の内容へ取り組みはいいものの、輪郭のパースと印刷内容のパースがリンクしておらず、パースが狂って見える要因に。印刷物を描くときは注意が必要です。

実技模試では、全員の作品を並べて講師が採点をします。並んだ時に人の目を引くには、まず第一に完成していること。第二に構図がいいこと。第三に内容が良いこと。どんなに頑張った部分があっても、完成度と構図によっては、気づいてもらえないということも。そのくらい大切なことなんです。

上位作品にあって、自分の作品にないものは何なのか?多くの作品と並んだことで気づく自分の強みと弱点を、次の作品に必ず活かしてください!

ではでは、3学期も真剣に、楽しんで、制作していきましょう!!

第1弾はこちら!

週4日クラスの鉛筆デッサンの力作たち!木炭紙大サイズの静物デッサンをご紹介。