試してほしい!人物デッサンの練習法

人物デッサンの描き方

こんにちは、基礎科です!

皆さん人物を描くのは好きですか?
人物は絵を描く上で、永遠のテーマのようにも思います。
美大受験では、主に油絵科・日本画科・彫刻科で、人物デッサンや人物着彩として出題されます。

そもそも、人物デッサンって?
モデルさんを見ながら制作する人物デッサン。
人体のやわらかさや、自然な動き・骨格(構造)に注視して表現します。
多くの場合、モデルさんのポーズ・手に持つモチーフ・服装は指定されており、ごまかさずに描くことが求められます。

今回は人物デッサンを練習するうえで、試してほしいことをいくつかピックアップしてみようと思います!

試してほしい① クロッキーをたくさん描く

クロッキーは「速写」という意味です。短時間で描くことですね。
身近な人にモデルを頼んで、短いスパンで何十枚も何百枚も描いてみてください。立ったり座ったり、自然にそこに居る様子を描いてみましょう。
クオリティを求めなくていいです。サッと、気持ちのいい線で。
描いているうちに表面的な形だけでなく、内側の筋肉や骨など、からだの流れに気づきます。

試してほしい② 巨匠のデッサンを模写する

何事も、先人から学ぶことは基本ですね。
ルーベンスやミケランジェロなど多くの巨匠が、下絵としてのデッサンを描いています。
線の美しさや、トーンのバリエーション、輪郭線に囚われない形のとらえ方など、
模倣をすることで、多くのことを学ぶことができます。
模倣に良いイメージのない人もいるかもしれませんが、上手い人の模倣は
上手くなるための手段として、もっっとも有効です。臆せずチャレンジしてみましょう。

試してほしい③ 「しぐさ」を読み取る

人間を描くときに欠かせない要素は、「しぐさ」です。
表情と言い換えてもいいです。
ただ構造を追うだけでは、ロボットを描くのと変わりません。
その人が生きているというリアリティを、汲み取るように観察してみてください。
それは顔だけでなく、身体の傾き、ものを持つ指の力加減にも宿ります。
クロッキーや模写の際にも意識してみるといいですね。

人物描写は奥深く、おもしろいです。
人物に限った話ではありませんが、対象をどのように見るかが、絵を大きく動かします。
興味深くみる視点を持って、人物描写を楽しんでくださいね!