
デッサンの「自分らしさ」を探してみよう
こんにちは!基礎科です。
みなさん、自分の作品の「ここが自分らしい!」って思える部分はありますか?
今回はそんな「自分の作品の売り」について、一緒に考えてみましょう。
作品の「売り」って?
「売り」と聞くと、なんだか大げさで特別なもののように感じるかもしれませんが、ここでいう「売り」とは、作品のなかに自然とにじみ出る「らしさ」や「強み」のことです。
たとえば、
・大胆で思い切った構図
・丁寧で正確な形
・個性的で印象的な色使い
・ユニークなアイデア
などなど。人それぞれ、いろんな「売り」があります。
もちろん、最初から「これが私の売りです!」と決める必要はありません。描き続けるうちに自然と見えてくることもありますし、友達や講師に「ここがいいね」と言われて初めて気づく人も多いです。
「売り」は変化してもいい
注意したいのは、「売り」を型にはめないこと。
「自分は〇〇が得意だから」と思い込むと、逆にそれ以外の表現に挑戦しづらくなることがあります。
しかし本来「売り」とは自分を縛るものではなく、自分を支える核のような存在です。
だからこそ、「売り」は成長に合わせて変わっていいものだと考えてください。
去年までは「形の正確さ」が強みだった人が、今は「大胆さ」や「色の感覚」に魅力を発揮するかもしれない。売りは一度決めたら終わりではなく、何度でも更新していけるんです。
将来にもつながる
自分の「売り」を知っていると、受験でも大きな力になります。
たとえば大学の面接やポートフォリオをまとめるときに「自分の作品の特徴・魅力」を言葉で説明できると、相手にぐっと伝わりやすくなりますよね。
さらに、学生の間だけでなく、プロになってからも役立ちます。
多くのアーティストやデザイナーは、自分の作品をひとことで伝えられる「強み」や「らしさ」を意識して発信しています。
「色づかいが独特で印象的」「構図がいつも思い切りがいい」など、特徴があると人に覚えてもらいやすく、仕事や発表の場でもチャンスにつながります。
つまり「売り」を考えることは、今の制作を深めるだけでなく、将来クリエイターとして活動するときの土台にもなるんですね。
売りを見つけるヒント
・たくさん描いてみる・・・量をこなすことで自分の癖や強みが見えてきます
・客観的な意見をもらう・・・思わぬ気づきがあるかも
・過去の作品を振り返る・・・共通点が見えてきます
・「好き」「得意」を大切にする・・・これが楽しい!という気持ちが自分らしさの源になります
まとめ
大事なのは、今の自分の良さを観察して意識すること。
それがあると、新しい挑戦をしても「らしさ」が自然と作品ににじみ出ます。
次の制作ではぜひ、「自分の作品の売りって何だろう?」と考えてみてください◎