「プレゼントを持つ両手」のデッサン:制作プロセス

手のデッサンの描き方

こんにちは!基礎科です。
今回は冬期講習で行った、講師によるデモンストレーションのご紹介です。


課題:想定のプレゼントを持つ両手を描きなさい。
画面サイズ:木炭紙大


では過程を追いながら、制作のポイントを確認してみましょう!

描き出し

①想定のモチーフ、何にする?

「想定の◯◯」という言い回し、美大の出題文ではよく登場します。要するに自由に設定して描いてね、ということです。今回の場合は「想定のプレゼント」なので、例えばオモチャでもいいし、アクセサリーでも、花束でも構いません。描きたいものを描きましょう。

ポイントは、自分がよく知らないものは選ばないことです。笑 日常的に目にしているものでも、絵にできるほど詳細を知っている物は限られてきます。選択肢を増やすためにも、普段から色々なものに興味を持って観察しておけるといいですね◎

今回のデモストでは、クマのぬいぐるみを描いています!

中盤1

②どんな瞬間を描こう?

モチーフが決まったら、両手のポーズを考えましょう!この時、どんな場面なのか、具体的に想像してみてください。プレゼントを貰う瞬間、贈る瞬間、開封する瞬間。より詳細なイメージを持つことで、ポーズに自然なニュアンスを持たせることが出来るはずです。この絵の場合、袋にクマをつめる瞬間を捉えていますね。

中盤2

③モチーフ同士の関わりで起こること

以前も手のデッサンの記事で話しましたが、登場したモチーフ同士が関わる部分はそれぞれの特徴が特に現れる場所なので、しっかり見える構図にしましょう。今回の絵では、指が透明のラッピング袋とクマの耳に触れていますね。指のかたさに対して、袋とクマが柔らかく形を変えているのが分かります。

完成

完成です!

基礎科は、先日から3学期がスタートしています。引き続き、真剣に、楽しく!制作していきましょう~!