デッサンの必需品「練りゴム」

デッサン道具「練りゴム」の使い方

こんにちは!基礎科です。
デッサン用具にはさまざまな種類がありますが、特に鉛筆と練りゴムは「これさえあればなんとかなる!」の二大巨塔ではないでしょうか。
講師がデッサンする手元を覗いてみると、練りゴムにも色んな使い方があることに気づきます。
今回はその活用方法を紹介します!

「練りゴム」とは


粘土状の柔らかい消し具です。デッサンでは紙の表面の凹凸がとても大切なのですが、いわゆる「プラスチック消しゴム」は擦って使うことからその凹凸を潰してしまいます。対して「練りゴム」は、紙へのあたりが柔らかく傷つけにくいため、デッサンに向いているわけです。
黒鉛を練りゴム本体に吸着させる(くっつける)ことで消します。そのため消しカスがでず作品を汚しづらいという利点も◎
プラスチック消しゴムと比べると消す力は弱いですが、0か100かではない「ニュアンス」を表現することができる、デッサンを描く上で欠かせない道具です。

練りゴムの使い方

開封したらまず使いやすいサイズにちぎり、グニグニと柔らかくなるまで練りましょう。

主な使い方は次の3点!

①トントン叩く!

叩くといっても、柔らかく抑えるようなイメージです。のりすぎた鉛筆の粉をトントンと練りゴムで抑えることで微調整します。例えばデッサンでは陰影表現がとても大切ですが、練りゴムで調節することで影の色幅を豊かに表現することができます。

②ゴロゴロ転がす。

練りゴムをローラーのように転がすことで、広い面のトーンを調節することが可能です。先に円柱状に形を整えておくと、より均一に吸着することができます。

③鉛筆のように描く。

練りゴムをつまみ、薄い板状・もしくは尖らせると、細い線状に消すことができます。「消す」というよりは、「白い鉛筆」として描くようなイメージ。ディティールの描写に向いている使用方法です。

まとめ

練りゴムに移った黒鉛は、そのまま練りゴム内に混ざるので、練りゴムは徐々に黒く汚れていきます。あまり黒くなるとベタつきが出て作品が汚れる原因にもなるので、適宜のタイミングで新しいものに交換してくださいね。
ねりゴムの「形状の自由が効く」「弱く・薄く消せる」という特徴を、ぜひデッサンに活かしてみてください!