加筆指導から学べること

加筆指導から気付かされることがあります。

こんにちは、基礎科です!

基礎科ではデッサンの技術向上のためのカリキュラムを組み、基礎科生たちは日々デッサン制作にいそしんでいます。
その指導として、講師は主に制作中のアドバイス・加筆指導・完成作品の講評をおこなっています。
このうち、ほかと少し毛色のちがう加筆指導について、まとめてみました。

「加筆指導」とは?

加筆指導とは、みなさんが制作中の作品に、講師が手を加えることです。「ちょっと横で見ててね」と、作品へ手を加える様子を見ててもらいます。制作中のアドバイス・完成作品の講評は、どちらも口頭での指導なのに対し、加筆指導は実際に目の前で描いてみせる、体験型の指導といえます。

では加筆指導を受けたとき、具体的にどのように学べばいいのでしょうか。
加筆指導中に注目してみてほしいポイントがあります。

加筆指導中は、ここを見るべし!

その① なにがどう変化するか

講師が加筆指導をするときは、たいてい「作品をより良くするための策」が講師のなかに明確にあります。加筆しながら口頭での説明もしますが、自分の作品がどう変化するのか、しっかり注目して、その変化を実感しましょう。

その② 姿勢

講師が作品とどう距離をとっているか、着目してみてください。デッサンの姿勢はじつはすごく大事なポイントで、ピンと背筋をのばすと、頭の位置が作品から離れます。多くの場合、作品全体を俯瞰でみるために、背筋がのびているはずです。

その③ 画材の扱い方

画材の使い方も、実にさまざまです。練り消しひとつとっても、何通りもの使い方があります。
鉛筆も、ハラを使ったり先端を使ったり、要所要所で巧みに使い分けています。手の動きに注目し、発見があったらぜひ取り入れてみましょう。

まとめ

口頭での指導をうけ、じぶんの手で実際に経験することはとても大切です。一方で、目を通して上手い人の制作を追体験できる加筆指導は、やはり多くの学びがあると思います。

加筆指導に限らず、デモンストレーション(講師が一から絵を描く実演指導)を見ることでも制作の追体験ができます。
すでに情報開示されている今年度の冬期講習会では、デモストに特化した講座もあります。(とっっってもおすすめします)

加筆指導やデモストをうまく利用して、現役美大生やベテラン講師の技を習得してくださいね!