1学期実技模試優秀作品

実技模試デッサンの優秀作品4点

こんにちは!基礎科です。
基礎科は学期末の実技模試を終え、1学期最終日に全クラス集合での合同講評会をおこないました。

今回の実技模試は全クラスが同じ課題にとり組み、そのなかで4点の作品が特に良い評価をうけました。
その優秀作品4点がどのような評価をうけたのか、講評会での講師のコメントを抜粋してご紹介したいと思います!

1位作品(高2生)

講師「1位おめでとうございます!つややハリがあってピーマン美味しそう。描き込みがちゃんと質感になってるね。他の作品と比べてもわかるけど、中心にある布で包まれた塊が、小さくなってしまったのが惜しかった。あのボリュームが表現できてたらさらに良かったと思う。」
講師「総合力が評価された作品。色の描きわけが上手です。今回のように隙間が多いようなセットの場合、細かな隙間まで表現できるといいね。影の強弱で演出したり、ものの設置面を意識したい。デッサン力はついてきてるから、質感や影・光の描写にこだわって、誰にも負けない武器を持てるようになっていきたい。」

2位作品(高2生)

講師「バランスよく仕上がった作品。布がちゃんと柔らかそうで、結び目のシワが模様にならず描けてる。布を広げた時に、ちゃんと一枚の布になりそうだよね。改善点は色の強さ。ピーマンや手前の薪はもう少し色味を感じたい。制作中にも目標となる参考作品と並べてみて、自分の絵に足りない色彩を確認してみて。」
講師「遠目で見たとき、床の空間が綺麗だなと思った。物と物が触れ合う場所にいかに隙間を感じさせるかがこのモチーフのミソだったと思うけど、影の奥に少し光が見えていたり、細かな演出がされていて、「わかってる人の描写だな」と感じた。色の弱さは、白い塊の形の描写の弱さにもなってしまっているから、序盤からしっかり差をつけていきたい。」

3位作品(高2生)

講師「色彩の強さがある。思い切った色のコントロール、描きごたえのあるモチーフへの取り組みが良い。ただ描いてるうちに質感が似てくるから、それぞれのモチーフの持つ「らしさ」が見えるように描きたい。自然物のなかでも、質感のバリエーションが欲しいね。構図は上を切り過ぎてしまって、窮屈そうに見えてしまった。インパクトはあるんだけどね。その匙加減が課題。少し切るくらいがベストだったかな。」
講師「上手くなったね!絵が力強い。絵の強さでいったら1位と変わらないんじゃないかな。課題は構図と、丁寧さ。同じ位置だったとしても視点の高さを変えるとか。ピーマンと薪の関わりを見ても中途半端になっているから、絵としてかっこいいぶつかり方を選びたい。丁寧さに関しては、床の描写を見ると、鉛筆が早いように見受けられる。「影を描かなきゃ」じゃなくて、「白い床をかっこよく描く」って思ってみて。」

同率3位作品(高2生)

講師「まず構図が良いなと思いました。収まりや見てる角度も良いね。描写は特に薪が良い。布をしばってできる複雑な布の形もうまく作れてる。白い塊の中で手前奥を表現する描写を選べたらもっと良かったかな。塊が薪に対してどう乗っかってるかはもっとわかりやすく描きたい。中心でなく奥に偏って乗ってるように見えてしまう。」
講師「この薪、独特のねじれ方してたよね。それがよく描けてる。自然物の魅力をおざなりにしてなくて良い。もっと出来るなと思うのは床の影。強弱をしっかりつけて、物との距離を表現したり、工夫したい。」

いかがでしたか?
合同講評会では、普段より多くの作品が並びます。そのなかで自分の作品がどう見えたのか。
良い点も悪い点もしっかり自覚して、夏期講習会に活かしましょう!
みなさん、1学期お疲れ様でした!