人の絵と比べることについて
こんにちは、基礎科です!
今回は、生徒からよく寄せられる相談について考えてみたいと思います。
【お悩み相談】
人の絵と比べて、落ち込むことが多いです。どうしたらいいですか?
ポロリと生徒からもれてくる、こちらのお悩み。デッサンをひたむきに頑張っている人ほど、この悩みが出てくる気がします。比べる必要なんかないよ、あなたの良さがある!と言って納得できるならそれまでですが、そういう話ではないですよね。笑
まず、「比べる」ことについて、整理してみましょう!
「比べる」メリット
人の作品から刺激を受けることや、表現を学べることはもちろん、「比べる」という行為は、第三者視点にたち、自分の作品を客観的にみる機会になります。
この「客観性」は、独りよがりになりがちな制作活動において、実はとても重要です。
自分の作品が「どのように見えるのか」を知る。それは、自分の絵に足りないものだけでなく、自分の絵の良さも知るということです。
「比べる」ことの活かし方
この悩みを持つ人のなかには、そもそも「比べる」ことにネガティブなイメージを持っている人もいます。美術は「個性」や「独自性」が評価される分野なので、特にそう感じやすいかもしれません。
ですが、比べること自体はまったく悪いことではありません。
比べることで得た「もっとこうしたい」という思いが次の絵を描くモチベーションになり、そしてそういう能動的な取り組みは、どんな分野であれ「学ぶ」ために必要不可欠です。
しかし分かっていても上手くモチベーションに繋がらないことがあります。
そういう時は、まず自分の強みや長所を再確認すること。
そして、人の絵と比べるだけでなく、過去の自分の作品と比較をして、成長を実感することです。
絵を描きはじめたばかりの人へ
なかでも、まだ描いた枚数が少ない人や、習いはじめて間もない人に強く伝えたいのは、
(特に今は、)自分にやさしく・・・!ということです。
はじめたばかりは、上手くいかないことばかりです。周りの人がすごく見えるし、焦ってしまう。当たり前です。なので、初心者のときは特に、前向きに自分の絵の良さに着目して、枚数を重ね、周りと比べても落ち込まない自信をつけることを大切にしてください。
絵は続けることで、必ず上手くなります。一枚一枚を重ね、自分の絵の魅力を誰よりも理解しているタフな自分を作っていきましょう!
ハマ美は1学期が始まりました。新年度、気持ちを新たに頑張りましょう~!