そっくりに作ろう!「さつまいもの模刻」

こんにちは村田です。

今回二学期最後の課題です。
「さつま芋を模刻しましょう」
模刻と聞くと難しい?と感じる方もいるかもしれません。
モチーフをそっくりに作る。という風に言った方がわかりやすいでしょうか。

みんなが当たり前の様に見たり食べているさつま芋をフォルモという石塑(石の粉)粘土とアクリル絵具で本物そっくりに作ります。
まず最初はスケッチです。さつま芋の特徴や作者が気になる部分を紙に描いていきます。こんなにさつま芋を観察するのはみんな初めてなのではないでしょうか。
こんな形があったのか!と見ようとしないと見えてこない部分が沢山ある事に気づかされると思います。

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次はさつま芋の芯を新聞紙で作ります。カチカチに固めて縄で縛りこの上から粘土を付けていくのでしっかり固めていきます。
ここから粘土を使って芋の形を作っていきます。渡されたさつま芋は様々な形があってみんな違う形をしているので、スケッチの時のように特徴を捉えていきましょう。

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初めの方から先生が言っていたポイントは芋の接点の見え方。
床につく接点が面か点かで野菜の鮮度や緊張感が変わっていきます。
粘土に含まれる水分や重力で底に当たる部分は時間が経つと面が出来てしまいます。
ですがモチーフのさつま芋は点で立っていて隙間がある物がほとんどです。芋以外にもトマトやピーマン等、みずみずしい物の接点が面になって潰れているだけで鮮度が落ちている様に見えます。
ここも観察のポイントです。
色んな角度からモチーフを見て形をどんどんそっくりにしていきます。
絵よりも似てきた似ていないが360度見れる立体なのでとても分かりやすいですね。

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粘土ヘラや手を使って似せていきます。
みんな素直にモチーフを見ていて、とても良い形をしています。
白くてもさつま芋が見て伝わります。形が出来たらアクリル絵具で色付けをします。粘土に直接絵具を塗ると本来の色が出にくかったり染み込んだりするので、ジェッソという塗料をベースに塗ります。
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いきなりさつま芋色を置くのではなく下地の明るい色から置いていき、
色を重ねたり指やタオルで取ったり汚したり試行錯誤を重ねてだんだん本物そっくりになってくるととても楽しくなってきます。色作りに苦労したり、さつま芋の色に近づかない葛藤もあるかもしれませんが色付けの時間は楽しいですね。

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全体的に完成度が大変高い作品になりました!生徒達より講師がみんなのさつま芋を見て興奮して「凄く芋だね!」を連発してしまった講評会でした。 みんな凄くさつま芋でしたよ!

作品がだんだん良くなってきた、凄く良くなってきた、あーもう少し時間が欲しかったと本人が実感するのはとても大事な事で、今は素直に見て一生懸命作る事が大切な時期だと私は思います。

 写真だと伝わりにくい部分もあり実物を見せられないのが残念ですが生徒の作品の紹介です。

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みんなが真剣に楽しんで作ってくれたなら私達講師も嬉しいです。
二学期お疲れ様でした!
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