アクリル絵の具で静物モチーフを描いてみよう!
こんにちは、美術クラブです。
暑い日が続いていますね!
今回ご紹介するのは、アクリル絵の具による静物着彩の授業についてです。
授業内で先生がデモンストレーションをやってくれましたので、
その制作プロセスを見ていこうと思います。
4段階に分けて、工程を見ていこうと思いますので、
絵具での描き方や進め方がいまいちわからなくて困っている方などは
参考にしてみて下さい!
今回の課題は以下のような内容でした。
課題:与えられたモチーフ(野球ボール・スチール缶・ゴムホース)を卓上に組み、絵具で描きましょう。
1、下図を描いていく
制作がスタートしました。授業では、制作に入る前にモチーフのセッティング・エスキース(スケッチ)・水張り(画用紙が波うたないようにするための処理)などをしています。この工程では、柔らかい鉛筆で構図を決めていっています。物の大きさ、位置、余白の開け具合など、いろいろなことを気にしています。
2、下地を塗っていく
今回は背景のある作品であるようです。下地となる色を全体に刷毛で塗っていきます。少しくすんだグリーンのような色で、画面上部が暗くなるようにしていますね。その上から同じ色、あるいはモチーフの色を使い、少しずつ描写が始まりました。この時点でも、すでに缶が金属であることがわかるのがすごいところです。
3、筆で描き込みをする
背景にも積極的に仕事がされるようになってきました。始まりはくすんだグリーン調でしたが、その上から青い絵の具が塗られて、爽やかな色合いになっています。物の描写もより詳しくしていますが、一方で注目したいのは床に落ちる影(陰影)がちゃんと描かれていること。そのことで光の強さがわかりますし、物の存在感やボリュームが伝わってきます。
4、完成
モチーフの詳細を徹底的に描いていき、完成です。でも、このデモンストレーションを担当してくれたY先生は、「まだまだ描きたいな!」と言っていました。なんてパワフルなんでしょうか!手前のホースやボールの鮮やかさが際立った作品になりましたね。逆に画面の奥の方に目をやると、鮮やかな色はあまり使っていないように見えます。彩度(鮮やかさの度合い)を上手くコントロールして、遠近感を演出していますね。とてもかっこいい作品になりました。Y先生、ありがとうございました!!
先生が描いている姿が見れるのは貴重なことです。みんなもたくさん制作過程を見せてもらいながら、刺激をもらいましょう。そしてテクニックを吸収していって下さい。