細かいところまで全部描く経験をしよう!
こんにちは、美術クラブです!
夏休み、みなさんいかがお過ごしでしょうか?
今回は、1学期最後の課題として行なった「靴の細密デッサン」についてご紹介していきたいと思います。
【課題】自分の靴を細密にデッサンしてみましょう!(B3サイズ画用紙・鉛筆)
左右どっちの靴なのか考える
靴のデッサンを行ううえで必要なのは「左右どっちの足を描いているのか」ということです。これが意外と忘れがちなことなので注意して欲しいのですが、人間の足というのは左右で形が違いますよね。ということは、足にに合わせて作られている靴も左右で違います。このデッサンのいいところはどっち足の靴なのかすぐにわかるところがいいですね!
黒い靴は難しい
ほとんど真っ黒なスニーカーを描いているこのデッサンは、本当に見事!よく難しい表現に挑戦してくれました!何が難しいかというと、上から光が差している時には、ふつう上の面は明るいはずなのに、このスニーカーはそこが真っ黒なのです。それでも黒い色の中で、明るいゾーンと暗いゾーンを頑張って作ってくれているおかげでとてもわかりやすい立体感になっていますね。よく頑張りました。
キャンバスシューズのステッチまで詳細に
このシューズのデッサンは靴紐といい、靴底のゴム地のディテールといい、よく描いていますね。中でも、キャンバス地をミシンで塗った時の縫い糸(ステッチ)まで描いていて驚きです!細密デッサンという課題が、とても勉強になるのは、こうして普段履いていたら見えないような細かいところにまで気がつく、というところにあると思います。かなり面倒臭かったと思いますが、やり切った時の完成度にはすごいものがあります。
ヒモもうまく使えばすてきな表現になる
このデッサンは黒い生地も頑張って塗りこんでいるし、ロゴマークもしっかり観察しているし、何より靴紐の使い方がオシャレですね!靴紐をあえて解いて床に垂らして見せることで、靴の周りの空間が広がっている様子がよくわかります。靴本体だけではなく、その周りの場所も描けていてとってもいいです。作者は中学2年生ですが、大人でもびっくりしちゃうような描きっぷりです。
靴に限らず、日常的に目にしているものをモチーフにしてデッサンしてみることは、とても勉強になります。何より、「よくできているな〜!」と感心させられることが多くあって、一つ一つが人の手によって作られていることがわかると、ものを大事したくなりますね。
今回は、みなさんの観察の鋭さに驚かされました。これをきっかけに細密に描くのが面白くなってくるといいなと思います。ではでは、お疲れさまでした〜!