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日本画コース「落款を学ぶ」

こんにちは!え塾担当 秋山です。

今回はひさびさに日本画コースの授業を見学させていただきました。
え塾の絵画コースでは、水彩・油彩・デッサン・パステル・アクリルなど様々な画材で絵を楽しんでいただいているのですが、日本画のみ日本画専門の先生に来ていただいて、火曜の午前の枠で授業をしていただいております。油絵科出身の私としては、日本画の画材や制作工程は新鮮で、撮影かたがた授業を覗いては先生からお話を聞いて学んだりしています^^

さて、この日の授業では「落款」についてミニレクチャーを行なっていました。安住先生がご持参くださった数々の落款印を見せていただきながら、「印泥(朱肉)」のこと、落款印の大きさと画面サイズの関係、そして、ここが最も肝心なのですが、落款の押印の位置についてなどお話しされていました。

安住先生ご持参の落款印

興味深いのは、作品には「表と裏があり」作品の裏に落款を押す、というお話しです。表と裏というのは文字通り紙の表と裏、ということではなく、絵の構図の流れの向かう先を「表」、流れの元になる部分が「裏」になるという考えだそうです。

例えばこのような絵の場合
山の右側へ空間が抜けている

例えば上記のような構図の場合、構図の流れは主役である山の空間が右上に抜けていくような感じになり、絵の「表」となりそうです。すると画面左側、2本の木が描かれているあたりが「裏」になるので、こちら側の左端のどこかが落款の押しどころ、ということになりそうです。

例えば、植物の伸びている先とか、生き物であれば顔が向かっている方向、など表情を見せたい部分が向かう側は表になるようです。(もちろん、絵の構図にもよりけりではありますが)人物をイメージするとわかりやすいかもしれません。顔が向いている方向は、スナップ写真でもちょっと余白をあけたくなりますよね。「余白の美」を大切にする、ということかもしれません。

さて、皆さんの授業の様子もスナップさせていただきましたので、そちらも合わせてご紹介させていただきます!

Mさん制作風景

青々としたバナナがたわわに実った風景を描いているMさん。骨描き(下描きにあたる線描)を終えて、具墨(ぐずみ:墨と胡粉を混ぜたもの)で明暗を描き込んでいました。線描と墨の濃淡の段階ですでに綺麗ですね。大きめの画面で、迫力のある仕上がりになりそうです。

Tさん制作資料とエスキース
Tさん途中経過

水族館巡りが大好き!というTさん。ご自身で撮影した水族館の写真数枚を資料にして画面の中で再構成して絵作りされています。1枚の写真が隅々までベストショット!ということはなかなか難しいので、絵の場合はTさんのように複数の資料を利用して絵作りする工夫はとても重要です。背景の複雑な色味が魚の色彩を際立てていますね^^

Wさん制作風景

揉み紙を下地に桜の花を描くWさん。揉み紙の活かし方も綺麗ですが、桜の花の描写がとても上手ですね!
春になると桜を描きたくなるものですが、このぐらい主役を明解に絞っていると表現しやすいですね。房の中でも1輪のみしっかり開花しているところを捉え、「顔」を作っている。撮影の段階からしっかり絵のイメージを作っていることが伺えます。

最後に、入会されたばかりのIさんの第1作目が仕上がりました!^^

Iさん作品

入会されたばかりのIさん。完成作第1号です!花びらのブルー、蔓や葉っぱの表現など、それぞれ特徴がよく表現できています。「落款の位置がもう少し左だったら…」と安住先生。確かに「おしい」ですが、次回はきっとベストバランスに押印できることでしょう^^

皆さん、次の仕上がりを楽しみにしております。

日本画コースの授業は毎週火曜午前に行っています。見学ご希望の方はお気軽にお問い合わせください。

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