はじめての画材選びは難しい?
本ブログでは初心者の方の「どんな画材を揃えればいいの?」という質問に、迷いがちなポイントをピックアップしてシリーズでお伝えする予定です。また、比較的経験の浅い方にも「なぜこの画材なのか」ということをあらためて理解し、画材を知っていただけるような内容にしたいと思います。ジャンルごとに随時更新予定!ですので、画材選びの参考にしてください^^
良い画材は上手くなってから?
さて、デッサン・水彩・油彩、それぞれに画材選びの基本があるのですが、中でも共通して「このような画材を揃えて欲しい」というポイントがあります。
それは、
初心者でも、ある程度質の良い画材を用意する
という点です。
「高い画材は上手くなってから」
はい、その気持ちわかります。
しかし、高い画材は質が良い(色・質感がいい)だけでなく、実は(ある意味で)上手く描けるのです。比較の問題にはなってしまいますが、安価な画材は良い結果になりにくいことが多いのです。色が汚い、にじみ表現がきれいに作れない、細かい線が引けないなど。あぁ、もう少し別な画材だったらこんな苦労はしなくてもいいのに、といった感じに。例えば「鉛筆」にも「筆記用鉛筆」と「画用鉛筆」があり、デッサンをしてみれば使い心地や色のきれいさなど、その差は歴然としています。
もちろんなんでも高級品を、という話ではありません。それほど高くなくても大丈夫ですし、また、初めから全て揃えるのではなく、予算に合わせて最低限の画材からスタートし、徐々に増やしていただいても良いのです。その辺のコツは授業内でも実際にお話ししていますし、このコラムでも少しずつお話ししていきたいと思います。
「良い絵を描きたい」そういう意気込みも込めてちょっといい画材からスタートする、そういった事もモチベーションのひとつになるのではないでしょうか。初めから使いこなすのは難しいと思いますが、良いものを買って、きちんと手入れをして、上達しながらその画材を使いこなせるようになれば良いでしょう。お手入れのコツなどもお話しして参ります^^
画材はレンタルでスタート?
絵画教室によっては、画材をレンタルしてくれるという親切なところもありますが、え塾では初めから購入していただいています。真新しい絵具や筆は気持ちが良いですし、何よりこれから描くぞ!という気分が上がります^^
ご自分で画材を準備するしていただくメリットとして
- 画材店に自分で足を運ぶことによって、様々な画材に触れ、画材の知識を広げることができる
- 自分の使いやすいように画材をカスタマイズできる
といったことが挙げられます。初めはこちらがお勧めした画材からスタートし、どんどん色数や筆を増やしていく方、100均やホームセンターで代替品を購入し工夫して使われる方、やりたいことが見えて自分の表現に合わせて画材がとてもシンプルになる方など、個性が現れて、そこは本当に面白いです。画材を選ぶことから絵のイメージが始まっている、そう言っても過言ではありません。ぜひ、ご自分の目で、画材を選び、作品をイメージする、そのような力もつけていただきたいと思っております。画材選び、楽しいですよ^^
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