
こんにちは!
 美術クラブ講師の村です。
今回の課題は「名画の模写」です。美術の授業で、みなさんも一度は見たことがある有名な絵画、レオナルド・ダ・ヴィンチとジャン・シメオン・シャルダンが描いた名画を真似しながらそっくりに描いてみようという内容です。
まずは先生からどんな風に進めていくか説明がありました。
 今回の制作は、B3サイズの画面の片側にお手本をはり、その隣にそっくりの絵を描いていくという流れです。
 まずは、お手本となる絵画の中でも特徴的で、描くときに手がかりにしたい部分をトレースしていきます。
 トレースというのは転写ですね、写し取るということです。
 トレーシングペーパーという透ける紙を重ね、上からなぞります。

今回の制作の流れをレクチャーしました

お手本をなぞっていきます。丁寧さが求められる!

スマホの光で透かして描く徹底ぶり!細かいところは見にくいですからね〜
早速自分の絵作りに取り掛かりましょう。まずは絵の下地となるベースカラーを塗ります。この絵には全体に茶色っぽい色味が仕込んであるので、茶色をベースに進めます。それから光が当たっている明るい部分を白い絵の具で描き起こしていくと、、、

茶色をベースにして、明るいところを白で描いていく

人物がだんだんと浮かび上がってきました
まだまだ完成には遠いけど、少しずつ立体的な図像が浮かび上がってきました。
 こうして描いた上からグレーズといって、薄い絵の具をさっと塗り重ねていきます。
 褐色系の色と、緑系の色は重なっていくと黒に近づいていくんですね。
 いきなり黒いところを黒く塗るのではなくて、だんだんと深みのある色にしていくこのプロセス、、、結構地道です。

グレーズといって、薄い絵の具をかけています。茶色に緑を重ねるとグッと暗めに

なんども色味を重ねて複雑な色を表現していきます。

桃の色味がそっくりになってきましたね。
グッと暗くなってきたらお手本の色に近い絵の具も使って描いていきます。
 人物がきている洋服の色、フルーツの色、葉っぱの色など、、、
 ここらでようやく「そっくり感」が出てきました。
 深みもあっていい感じ!

講評会の様子。絵画の模写、みなさん勉強になったでしょうか
古典的ではありますが、絵の成り立ちを知ってもらえたのではないかと思います。
 転写→ベース→描写→仕上げという手間暇をかけたことで、
 簡単にパパッと塗って作ったような簡単さがありません。
 きっとこれらの絵を描いた画家たちも、じっくり時間と手間をかけて大事に作ったんだと思います。
 これからは美術館での作品の見方が変わるかもしれませんね。



みなさん、お疲れ様でした。
 次回は粘土による立体制作です。そして、3月には春の体験イベントがあります。
 たくさんのご参加をお待ちしております。


 お申し込みはお電話(0453160677)またはwebサイトからどうぞ!
 




