STEP2「多摩美の推薦入試>ポートフォリオ制作1」

STEP1では、推薦入試の種類について説明しました。
なるほど、推薦って言ってもいろいろな種類があるんだな~とお分りいただけたかと思います。
さてSTEP2では、もう少し深く内容についてお話ししたいと思います。
推薦入試は大学専攻によってかなり形式も内容も異なっています。
ですので画一的に説明することが難しいので、
多摩美、武蔵美、造形大学に分けていきたいと思います。

ではまず、多摩美術大学の推薦入試から。
多摩美が実施している推薦入試は、
推薦Ⅰ方式”と”推薦Ⅱ方式”の2つ。
推薦Ⅰ方式は、高等学校課程の学校長の推薦が不要(自己推薦と同じ)。
推薦Ⅱ方式は、高等学校課程の学校長の推薦が必要(公募制推薦と同じ)。
になります。
自分が受けようとしている專攻がⅠ方式なのかⅡ方式なのかしっかり確認しておきましょう。
準備する書類が違ってきますからね。

さてさて募集要項を開いてみると、”出願時における提出物(出願書類に同封すること)”と記載された内容があります。
さらによく読んでいくと、出願書類の中に「ポートフォリオ」含めなさいと記載されている専攻がありますね。
絵画学科と演劇舞踏デザイン学科です。
彫刻学科や工芸学科は「作品資料」または「資料」と記載されています。
情報デザイン学科メディア芸術コースは「オンラインポートフォリオ」なんて名称で書かれてますね。
「ポートフォリオ」「作品資料」「資料」というように表記が違うものや、条件が色々細かく指示されていますが、ここで必要なものは「これまでの自分の活動をまとめたもの」です。
それを「ポートフォリオ」と考えて良いでしょう。

なるほどなるほど、今まで描いた作品やつくったものをまとめれば良いのか!

「じゃあ予備校で描いたデッサンをまとめても良いですか?」
「うん。いいと思うよ。ただし補足的な資料としてなら。」

 

推薦の対策をしていると、結構生徒から多くされる質問で、その時の実際のやりとりです。

 

「補足的に・・・というと?」
「一般入試と推薦入試の違いをもうちょっとしっかり考えてみよう。一般入試は、実技力と学科力の総合であなたを判断する試験制度。大学の先生方はあなたに一度も直接会うことなく、実技力と学科力が一定の基準を満たしていれば入学を許可してくれる。一方で推薦入試は、根本的に評価基準が違う。”あなた”に直接会って、”あなた”を判断したいのです。これまでの予備校での実技キャリアをまとめるというのもいいけれど、それでは一般入試と変わらなくないかな?」
「はい・・・たしかに・・・!?」
「大学の先生の立場で考えてみたらどうかな。せっかく直接会って、今までどんなことに興味を持って過ごしていた子なのか、どんなバイタリティがあるのか、どれ程うちの大学に入りたいのかを見たいのに、一般試験で見るような作品を見せられても・・・って思うんじゃないかな?予備校で描いているものは一般試験に向けてのトレーニングでしょ?」
「じゃあ、何をすればいいんでしょう・・・・・・・・・?」
「うん!大体はわかったかな?じゃあ始めるよ!」

そう!ここから「ポートフォリオ」制作がスタートするんです。

もちろん予備校や高校で描いた作品を載せてはいけないということではありません。
実際にハマ美のポートフォリオ制作対策でも載せてもらっていますし、過去には高校の美術部で積極的に活動をして、そこで生み出された作品たちのすべてが、とっても個人の視点が一貫して伝わるものだったので、それだけをファイルにまとめたこともあります。もちろん合格しました。

何をまとめればいいんだろう?と思いがちですが、上記のQ&Aのように、一般入試と推薦入試は根本的に評価基準が違うという上で、”自分の興味”をどうやってアピールしようか?と考えてみるといいと思います。

さて次回は、実際にポートフォリオをどんなプロセスでまとめていったのか制作過程を具体的に示しながら、お伝えできればと思います。