2015年でhamabiは30周年を迎えました。
今までにたくさんの卒業生を輩出してきましたが、
その卒業生たちが今どんな場所で活躍しているのか、
hamabiに通っていた時代にどんな経緯でどうやって勉強してきたのか、
ご本人にインタビューして探っていきます。

いまhamabiに通っている生徒はもちろん、
これから本格的に美大受験への道を進もうと考えている高校生にとっての
道しるべとなるような情報をお届けしていくつもりです。

その記念すべき第1回目に登場する卒業生は、
現在、多摩美術大学のグラフィックデザイン学科に通う1年生の
松本小夏さんです。

松本さんは高1生の冬からhamabiに通い始め、実技勉強をスタートさせました。
最初は高1生・高2生科のレギュラーコース週2日クラスに入学し、
デッサンの基礎トレーニングを行っていきました。

松本:
高校生になってから美大進学を決めた私にとって、
高1生・高2生科は「絵を描く事」や絵の楽しさを学んだ場であったと思います。
デッサンの鉛筆の使い方もわからなかった私にとって、
毎回の授業が新しい驚きと楽しさの連続でした。
友達もでき、先生との距離が近く感じられるようになったのも
高1生・高2生科時代だと思います。

松本さんがレギュラーコースに在籍していたときの作品

 

その後、松本さんは高2の春に週3日クラスに移籍、
さらに高2の秋には、特進コース週4日クラスにコース変更し、
実技トレーニングのウェイトを徐々に増やし、上達への道を突き進んでいきました。
特進コースは、難易度の高い課題に取り組むことはもちろん、
専攻別課題にひと足早く触れられることが大きな特徴です。

松本:
週4日通うなかで完成度を上げる制作を実感出来ると同時に、
焦らず途中でやり直す事もできて、毎週全力で取り組めて本当に充実していました。
少人数クラスだったため一人に当てられる講評時間が長く、
しかも様々な方向に広がる先生のお話が面白く、多くの知識を頂きました。
また、私はデザイン志望でしたが、
油画や日本画志望の人とも同じ教室で制作出来るので、
違う課題の講評も聞けて勉強になりました。
上手な人に近づきたいと思いながら参加するコンクールは、
受験本番のように緊張感があり、受験生にとって
「hamabiの特進に通っていたこと」が大きな自信になると思います。

 

松本さんが特進コースに在籍していたときのデッサン作品

松本さんが特進コースに在籍していたときの色彩構成作品

 

高3生になった松本さんは、高3生・高卒生科のデザイン工芸コースに進級しました。
ここから志望校・志望専攻別の本格的な入試対策を1年間みっちりと続け、
さあ、いよいよ入試へ!
でもいざ試験会場に脚を運ぶと、不安な気持ちも出てきたようで…

松本:
試験会場に行くと、周りの人がみんな上手く見え、
自分が出来ることが果たして通用するのか分からなくなりました。
自分の実力では受からないと思うような課題の時も、
先生の「これで大丈夫、問題ない」という言葉を信じた結果、
合格することが出来ました。
受験生の間、数えきれないほどの枚数を描き、
先生の指導の下で覚えてきたことは必ず意味があり、通用するものです。
自分の過去の努力と先生を最後まで信じることが必要なことだと思いました。

今までの自分のやってきたことを信じてやり切った松本さんは、
多摩美術大学グラフィックデザイン学科に見事現役合格!
実技・学科ともに自分の実力を発揮することが出来ました。

松本さんの多摩美術大学グラフィックデザイン学科入試再現作品(デッサン)

入試再現作品(色彩構成)

 

念願だった多摩美術大学へ晴れて入学することになった松本さん。
その入学式で聞いた“ある言葉”が、今も印象に残っているそうです。

松本:
入学式で言われた「多摩美内では世間で言う“常識”が“常識”ではなくなる」
という言葉を、いま実感してしています。
それぞれの個性や価値観が尊重され、禁止事項や拘束がない環境は居心地が良いのです。
性別、年齢にとらわれない個性的な友人もできました。
制作や課題についてはやろうと思えば何でも出来、教授も全力でサポートしてくれます。
1年目なのでまだ基礎の習得が主で、様々な画家の画風を研究し
その手法を実践する課題や、色彩について学ぶ授業が多いので、
この先、本格的にグラフィックデザインの課題になるのが楽しみです。

高校時代とはガラリと変わった自由なキャンパスで、
自分の一番好きな勉強ができるというのはわくわくしますね。
今後どのような活躍を見せてくれるのか、楽しみです!