日曜受験デッサンコース家庭課題その5:復習

自宅課題第5週鉛筆デッサン 基礎トレーニング5の講評が終了しました。

今回の課題は次の通りです。

 

課題

鉛筆を両手で持っている状態を描きなさい。

 

前回から手をモチーフとしてデッサンを勉強しています。今回ももちろん今までの課題のポイントをまずは当てはめて考えてみることが必要と言えるでしょう。しかし、絵を描くわけですから、何と言っても描く前のイメージというものが大事ですよね。描く前の準備、何が必要でしょうか。

 

資料をしっかり活用する

参考作品をよく見て、自分の絵には無い発想や技術を取り込んでいくことや、配布してある資料をもう一度見直すことも新たなヒントを得るきっかけになります。描く前にそうして学んだり、取材することでイメージを膨らませることは、もしかしたら描くことで得るのと同じくらいの重要性があると言っても良いでしょう。

 

手のガイドブック資料より

 

さて、まずは資料の中にある明快な一方光線をあてることで画面内に形態や空間を感じさせるという部分に注目してみましょう。

光の当て方によって形がぐっと浮き出てくることが解ります。ということは、逆に考えると光のあてかたによっては、形が見えにくくなることもあれば描きにくくなることもあるということですね。この辺の演出が大事になりそうです。まずは光を意識すること。そして光をあてる方向を考えることです。目の前の手は、おそらくそのような理想的な光があたってはいないはずです。第1課題、第2課題を思い出してください。頭の中で光を想定しましたね。想定が難しければ、何とかしていくつもの方向から光をあてて、その中から理想的な状態を選んでみるような試みも良いのではないでしょうか。それを写真に撮り較べてみたりと、そこに手間をかけることをやってみることを勧めます。

資料では綺麗なポーズを見つける幾つかのポイントと、描いていくプロセスなどが説明されていました。もちろんそれ以外にも、絵を作る発想や今まで自分が持っていなかった新たなイメージを得るためであれば様々な手がかりが自分の周りにあるはずです。その辺の発想が大事で、その工夫に個性が現れてくるのかもしれません。

今週の優秀作品

さて、この作品ですが、ふたつの手の関係には工夫が見られます。奥と手前の関係を意識的に作ろうとした構成です。まだ、デッサンの勉強を始めてから間もないので、決して上手くはないのですが、作業が丁寧で、鉛筆の調子が綺麗に見えます。一つ一つ見たことをしっかりと定着することができている誠実で好感の持てるデッサンです。前回のデッサンから構図が大きくなり、はっきりとした改善も見られました。もう少し明快な光を斜め上からあてることができれば、意図している距離感ももっと表しやすくなったと思います。

 

 

この作品も描き出す前にその設定に演出がはっきりと感じられます。
自分から見える手ではなく、第三者からの視点で描いています。鉛筆の色味と手の肌の色、そしてシャツの白さを意識的に使ってメリハリを作ろうとしています。手の指のプロポーションの狂いなどが気になりますが、絵を作っていこうとする積極性は非常に良いと思います。

 

 

さあ次の第6課題はシンプルに一本のビンを描くという課題です。

どこまで今までのことを踏まえ、そしてどこまでいけるのか、自分に挑戦してください。資料として付けた制作過程の動画もぜひ活用して頑張って下さい。