高1生・高2生科の2学期授業が終了しました。

高1生・高2生科では、学期末に必ず実技模試(実技のテスト)課題が出題されます。以前から長く通っていてキャリアのある経験者もいれば、つい最近入学したばかりのビギナーの人もいますが、どの生徒も一生懸命に今の実力を出し切ろうと頑張ってくれました。今回は、実技模試の課題内容と、特に評価の高かった作品についての、講師からのコメントをご紹介します。

 

特進コース週4日クラス課題 「静物を描きなさい」

特進コース週4日クラス 第1位 K.T.さん
ディテールを積極的に描いている力強い作品です。円柱状のモチーフが多く、構造を正確に捉えることが難しい課題でしたが、根気よく形を点検しながら描くことができました。一方、手前に積まれたペンキ缶やステンレスの蛇腹以外のモチーフの表現が弱いので、今後は、奥のモチーフをどう使うかという狙いを持ちたいところです。

 

 

特進コース週4日クラス 同率1位 O.M.さん
鴨の剥製の形や、羽毛の表現にこだわりを持って描いている上手な作品です。作品の完成度はまだ低いのですが、色彩豊かで美しい印象があります。ただ、作者が選んだ場所はとても難しい場所で、それがこの絵を分かりにくくさせています。例えば、鴨の背中と背後のペンキ缶の形が丁度接してしまうような場所なので、そこを避けるだけでも随分見やすくなります。

 

 

レギュラーコース週3日クラス課題 「風景というテーマで自由に描きなさい」

レギュラーコース週3日クラス 第1位 N.M.さん
作者は、誰もが目を奪われるような美しい風景ではなく、路地裏の決して綺麗とは言えないような風景に目を向けました。一見すると写真的な作品ですが、壁の落書き・排気管・室外機の配置や、絵の中での白・黒の使い分けなどを意識的に選んで描いています。室外機のファンのあたりはもう少し描き込みをし、近目でも楽しませる部分があると良かったと思います。

 

 

レギュラーコース週2・1日クラス共通課題 「私物を持つ手を描きなさい」

レギュラーコース週1日クラス 第1位 Y.R.さん
インパクトがあり、完成度が高い作品です。多くの人が片手を描いている中で、作者は両手を堂々としたサイズで扱いました。その積極性と言い切りの良さ(なんとなく描いている部分が少ない)も含め、最も高く評価されました。今後は、ペットボトルの形状をより分かりやすく描くことや、中の水を通して見える手の歪み方を研究することが必要になるでしょう。

 

 

レギュラーコース週2日クラス 第2位 G.M.さん
色彩の豊かさが魅力的な作品です。持っている鉛筆が絵の中で垂直に配置された意図的な構成となっていて、それが手の柔らかな動きを引き立てています。5本の指それぞれに役目を与え、同じ形を繰り返してしまうような簡単さを感じさせないのも良い点です。手にあらわれる皺がただの鉛筆の線に見えるところもあるので、今後は細部の完成度をあげたいところです。

 

 

レギュラーコース週1日クラス 第3位 S.A.さん
手の姿が美しい作品です。無駄な力が入っていない自然な印象の手が良く描けており、クロッキーの力が着実に身についてきているのを感じます。私物として糸を選び、絵の中で線的な要素として面白く扱っていますが、背景のトーンがやや形になりきっておらず、ふわふわと漂ってしまっています。この先、背景描写の研究を本格的に始めていく必要がありそうです。