基礎科の家庭課題その6_講評編

こんにちは、基礎科の講師の村です。
家庭課題その6の制作が終了しました。
みなさんお疲れさまでした。

今週の出題は、全クラス共通の構成デッサン課題でした。
テーマは「光と陰(影)」。
光や陰が美しいと感じるような物・情景・瞬間を描いてください、というものです。
果たしてどんな作品が出てくるのでしょうか?

講評会にて気になった作品や、優秀な作品、問題を共有しておきたい作品など、
いくつかありましたので、数点ご紹介していきます。
課題の復習として、ぜひ参考にしてみてください。

それでは、早速作品をみていきましょう!

デッサンのポイント解説

光と陰のコントラスト

コントラスト(対比)という言葉があります。この作品は、光と陰の強いコントラストが魅力的です。キャンドルホルダーの部分を真っ暗に表現したことで、逆にロウソクの光が眩しく見えてきます。絵の中でコントラストをどれくらい強めるのかというのは、モチーフや絵の主題が何であるかによって、毎課題ごとに考えるべき重要なポイントです。

何もない空間の豊かさ

窓辺に置かれた花、そこに降り注ぐ光はとても優しく柔らかな光です。綺麗な作品ですね。この絵の中ではしっかりと光が主役になっていることがわかります。特に工夫を感じるのは、画面右の余白部分、壁に光が漏れ伝わってくるあたり。これがあるとないとでは大違いです。有効に空けたスペースが絵を豊かにしています。

影で遊ぶ

「影絵」という遊びをモチーフにした面白い作品です。本物の手と、実態のない影。その対比が面白いですね。アイディアに優れていますし、遊び心がある点がとても良いところだと思います。絵のプランを考える時に、このように「光で面白いことできないかな」「影で遊べないかな」と楽しませる方向へとアイディアが向くことは、課題に向き合う姿勢が積極的になるきっかけになります。

光源をはっきりさせる

障子戸の隙間から屋内に差し込んでくる自然光が美しい作品です。実際に自宅にこのような場所があったのかもしれません。そこに目をつけたのは良い着眼点です。このようにどこからどんな角度で光がきているのかという、光の大元、「光源」を強く意識することは大変重要です。「光源」への意識は、静物デッサンでも生きてくるものなので、ぜひ覚えておきましょう。

緊張感を持たせる

手もペンも、しっかりと描写されていて、説得力のあるデッサンです。このデッサンで注目したいのは、ペン先です。影が生まれる瞬間をしっかりと捉えています。その先端が非常に緊張感があって、空気がピンと張り詰めていて、人の目を引きつける場所になっていますね。演出によってはこのように、空気感までを表現することができる、その良い例です。