基礎科の家庭課題その4_講評編

こんにちは、基礎科の講師の村です。
家庭課題その4の制作が終了しました。
みなさんお疲れさまでした。

今週は、全クラス共通課題でした。
「硬い・柔らかい」をテーマにデッサンするというものです。

講評会にて気になった作品や、優秀な作品、問題を共有しておきたい作品など、
いくつかありましたので、数点ご紹介していきます。
課題の復習として、ぜひ参考にしてみてください。

それでは、早速作品をみていきましょう!

デッサンのポイント解説

狙いを絞り込む

「硬い・柔らかい」というテーマで描いた作品です。柔らかいタオル、硬い果物が絡み合っています。モチーフのチョイスは間違っていないと思います。この作品を洗練させるとしたらどうするか。まず1つは、タオルの全部を描かないで、布のシワやくたっとした柔らかさがあらわれるところに限定して描くことです。もう一つは、柔らかいタオルに対して、果物をもっと硬そうに見せることです。鉛筆のタッチの密度を固めることで、ギュッと中身の詰まった硬そうなものに見えてくるでしょう。

決定的瞬間を描く

「硬い・柔らかい」というテーマで描いた作品です。柔らかいケーキに硬いフォークが食い込む、そのものの硬度がわかる決定的な瞬間を描いてます。非常に分かりやすいですね。私たちの身近にはこういった瞬間がたくさんあります。日常的風景ですが、とても美しいですよね。作者は日常生活の中からそういった瞬間をいつも面白がって観察しているように思います。いつも見ている風景も、いずれ自分が作る作品のネタとなるかもしれない、そういう注意深さが欲しいものです。

強弱を調整する

「硬い・柔らかい」というテーマで描いた作品です。パン、スプーン、手、ジャム瓶、瓶のふた、とたくさんの物を絵に登場させ、エネルギッシュに描いている作品です。この作品をもっと見やすくするならば、絵の中で何が最も見せたいかを選び、強弱をつけることだと思います。今は、全部が力強く主張していますが、例えばスプーンの先端などにフォーカスし、周辺の描写を弱めてみるともっと見やすくなると思います。

作品から感じる空気感

「硬い・柔らかい」というテーマで描いた作品です。講評会では、「朝の空気を感じる」というコメントをもらっていました。確かに、すっきりと晴れた空気感、奥から差し込んでくる光が美しい作品ですね。ナイフが硬くてパンケーキは柔らかい、という説明的な描写だけで終わらせなかった、というところがとても良いです。自分の中で何かしらのこだわりを持って描いていることがにじみ出る、そういう作品だと思いました。

改善すること

「硬い・柔らかい」というテーマで描いた作品です。作品には柔らかい布が敷かれていますが、当初はこの布は全く描かれていませんでした。ただビー玉が床に散らばっているという状態でした。作者は一度作品を提出後、布を追加し、もう一度提出してきたのです。そうやって作品をよりよくしようと改善すること、修正すること、洗練させるというのはとても大事なマインドです。最後まで諦めていなかったんだなと感心しました。

テーマがなくても美しさが伝わるように

「硬い・柔らかい」というテーマで描いた作品です。講評の冒頭で、この作品は「一目で良さがわかる作品ですね」とコメントをもらいました。作品に出会った瞬間に良さが伝わる作品というのがあるんですが、これはそういう作品だと思います。「硬い・柔らかい」というのはあくまで絵を作り出す時のきっかけに過ぎません。この作品はテーマの説明を図にしたようなつまらないものではなく、テーマが何だか分からなくても伝わる美しさ、ということを意識して描いているのだと思います。