基礎科の家庭課題その3_講評編

こんにちは、基礎科の講師の村です。
家庭課題その3の制作が終了しました。
みなさんお疲れさまでした。

講評会にて気になった作品や、優秀な作品、問題を共有しておきたい作品など、
いくつかありましたので、数点ご紹介していきます。
課題の復習として、ぜひ参考にしてみてください。

それでは、早速作品をみていきましょう!

デッサンのポイント解説

楕円の精度を高める

「缶詰もしくは缶飲料を描きなさい」という出題です。缶のプルタブ周辺をみると、表面に見事な描き込みがあります。この作品をもっと良くするためには、ベースとなる円柱の形を見直すことです。特に円柱の上面や底面にある楕円の形の精度を高めると良くなります。アールが均一に描かれることで、より表面の描き込みに説得力が増すはずです。

近景・中景・遠景

「缶詰もしくは缶飲料と靴下を配置し描きなさい」という出題です。この作品の最も良いと感じたところは、絵の中に「近景・中景・遠景」を設定しているところです。手前の靴下のリブ、右の缶、左奥の靴下の爪先と、見所を3点作っています。こうしてジグザグに見所を配置していくことで、だんだんと奥に誘われていくような感覚で絵を見ることになります。それが絵の中の空間が広々と見える秘訣なのです。

モチーフの固有色によって難易度が変わる

同じく「缶詰もしくは缶飲料と靴下を配置し描きなさい」という出題です。このデッサンを制作するにあたり、苦労してしまうポイントはソックスが黒い色をしているというところです。床に寝ていて燦々と光が降り注いでいるにもかかわらず、黒い。そうなると明るいのか暗いのかの判別がつきづらくなります。できれば、飲料缶の黒い色とは違う、白い色のソックスを選ぶともっと描きやすかったかもしれません。

最も明るいところはどこか

「ノート・ボウル・スプーンを配置し描きなさい」という出題です。ステンレスボウルの描き込みを見ると、表面に映り込んだ様々な情報を描いていますが、若干整理がつかなくなってきています。いろいろな箇所が白く光っていたりと、優先順位がない感じがします。ここからもう一度、まとめましょう。特に、ボウルの中で最も明るい場所はどこかを常に意識し、それ以外の光沢は少々目立たなくするくらいの思い切りがあると良いです。

透明感のある影

同じく「ノート・ボウル・スプーンを配置し描きなさい」という出題です。この作品は床に落ちる影がとても綺麗に見える作品です。影だからといって、真っ暗かというと実際はそうではありません。影の中にも若干の明るさがあります。反射光という光が複雑に当たっているのです。そんな暗さの中の明るさが表現できると、不思議と絵に透明感を感じます。

靴の構造を考える

「靴を描きなさい」という出題です。よく描かれたデッサンです。革靴の質感がよく伝わってきます。一方で、靴の構造部分に注目してみるとまだ課題が残ります。特に爪先部分のソールに関しては平面的です。靴は足を包む物です。爪先部分をまあるく包むように面が変化していかなければなりません。滑らかな曲面であっても、しっかり面の方向を分割して考える習慣を付けていきましょう。