美大学科説明会で1年後の自分をイメージする

こんにちは。
高1生・高2生科の講師の村です。

今回は、1月14日(日)に行った「美大学科説明会」の様子をご紹介したいと思います。

この説明会は、高2生とその保護者の方々を対象として開かれました。内容は、美大受験をする際に必要になる「学科試験」について。なので、お話の中心は実技ではなく「学科」だけです。会のネーミングからして、話の的をかなり絞り込んでおります。まず、なぜこのイベントを1月14日(日)にやるのかというと、高3生・高卒生はちょうどこの日がセンター入試の試験日だから。つまり、集まってもらった高2生には「ちょうど1年後の今日は、自分が学科試験を受けている日」だということを実感して欲しかったのです。

残り時間はあと1年。

こうして書いてみると、結構ずっしりとくる言葉ですね。自分の中にあるタイマーが作動してカウントダウンが始まったような、そんな感じがします。この1年をどう使うかということを、高2生にはしっかり考えてもらいたいと思います。

美大英語担当の山本先生

英語担当の山本先生には、前日(1月13日)のセンター入試の英語問題を紹介していただきました。1年上の先輩が昨日解いたばっかりのホヤホヤの問題です。その中で出題された問題の大部分が、どれも学科の授業で対策したものばかり。先生のもとには先輩たちからの「出ました!出ました!」という歓喜の声がぞくぞくと寄せられたそうです。

加えて、説明会の会場にいるみんなで一緒になって今年の問題を解いてみようという場面もありました。「この問題を受験生は約2分半で解きます。では試しにやってみましょう!」など、皆さんに試験の雰囲気や時間感覚をイメージしてもらえたようです。その後は、配点の高い重要問題に少しでも多くの時間が割けるように、効率的に解いていくことの重要性を説明していただきました。

美大国語担当の日野先生

国語担当の日野先生には、やはり前日のセンター入試の国語問題を使って説明していただきました。「私立だけを受けるのか、はたまた国公立も受けるのか。それによって問題数も異なり、時間配分も変わります。このセンターの問題ですと、評論には◯◯分、小説には◯◯分かけて解くのが適切でしょう。」など、日野先生のお話はものすごく具体的。どうしてそのような時間配分で進めたほうがいいのかという根拠も、一つひとつ説明していただきました。日野先生曰く、受験生の多くは初めの問題から順番に解いていきがちで、それにより後に控えている重要問題を解く時間を圧迫してしまうとのこと。そのため、「まず問題全体に目を通して内容をざっくりと把握する」という解き方の手順を身につけてほしいという、説得力のあるお話でした。

高1生・高2生科主任の河野先生

最後に、高2生の実技を担当している河野先生からお話がありました。
「体調が悪い時も、事情があって通えない日もみんなあると思う。でも、頑張って毎日ちゃんと通ってほしいと思っています。なぜなら、試験の一週間前でも成長する人というのが本当にいるからなんです。先生たちは『これが大事だよ』というアドバイスを一年間通して何回も言っているんですが、初めのうちはそれが分からない。だから繰り返し教えるし、みんなは毎日聞くし。それが試験の一週間前になって『先生が言っていたことがようやく分かりました』という受験生もいるんです。その人は大事な時に、ちゃんとその場にいたんですよね。だから分かったんです。来なければ成長はなかったでしょう。みんなは大事な時にちゃんとその場にいる人になってください。」

約70名というたくさんの方々にご参加いただきました。
本当にありがとうございました。