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2015/09/24

アジの開きの細密デッサン

アジの開きの細密デッサン

日本画コース、先週の課題は『細密デッサン』でした。
モチーフは「アジの開き」で、一尾ずつ生徒に手渡されました。
この課題について、日本画の講師に出題のねらいを伺ってみました。



− なぜアジの開きがモチーフなのですか?


「まず、構造が分かりやすいですよね。開かれていることで、魚がどういう構造になっているかが分かります。生き物ですから、当然、人体と同じように構造があるんですね。描き進めていく中で生徒たちはそれらに気づいていきます。それから、生の魚の『臭い』というものがあります。アトリエに入るとすぐにわかるあの独特の臭いからも、強烈に『生き物』であることを感じるものです。アジの開きは、いくら時間が経過しても変化しないモチーフと違い、時間が経つほどに刻々と変化していきます。乾いてくると本当に尻尾が上がってきたりしますよ。そういうこと一つひとつが勉強になる面白いモチーフだと思います。」



− 他の専攻に比べて日本画は、いつもの課題がすでに細密デッサンなんじゃないかというくらい緻密な仕事をしている印象なのですが、それでもあえて細密デッサンをやるのですか?


「そうですね、日本画コースの生徒が普段取り組んでいる石膏デッサンや静物写生などの入試対策課題では、どちらかというと相対的に物を見ることが重視されています。相対的というのは、複数の物同士を比べ合いながら、こっちの方が明るいなとか、こっちの方を強く描こうとか、そういう見方のことです。それに対して細密デッサンは、ひとつの物にぐっと迫れる課題なんです。鉛筆のハッチングやタッチが見えないくらいに描けるし、『鉛筆が物に化ける』という言い方をしたりしますが、それくらい実物そっくりに描ける。そういう意味で、細密デッサンでは普段できない体験ができるんじゃないかなと思います。」



− 今回の画像に写っている生徒の作品は、制作終了後の講評会でどんな評価を受けたんですか?


「丁寧に観察しているし良く描けている作品でしたが、欲を言えば、魚の表面の質にもっと迫って欲しかったなと感じました。生魚がもつ独特の肌質といいますか。その点が惜しいと講評会で本人に伝えました。次回以降も頑張ってほしいと思います。」



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